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最終癒し兵器ドラちゃん

ドラちゃん

エポック社のコミックテイストフィギュア「ドラえもん」第一弾を買ってるけどこれがイイ。フィギュア自体の出来は正直あんましよくないんだけどそれでもとてもいい。残りはセワシが勉強机から出てきてるやつとジャイアンの「ボエ〜」(←シークレット)。ジャイアンは是非とも入手しておきたい。

もうこのドラちゃんの表情がただごとじゃねえのな。ものすげえほほえみ。後光すら感じる。大口をニマーとしてるから実際には微笑ってわけじゃないけどこのなんともいえず仄かに包み込むような温かみは何だ。圧倒的安心感。近いのは仏像だがそれとは違う。このドラちゃんはアルカイックな洗練を採らず優しさを選んだ土着の神だ。シークレットサービス風に言うなら阿修羅級の癒し兵器。

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このシリーズ、前述したとおりフィギュアとしての出来はあまりよくない。材料もパーツの精度も構成も加工(バリ取りとか)も塗装も、どれもいまひとつ垢抜けないし、包装もギチギチで開けたら若干塗料の臭いがする。エポック社だしなあ、すべてにつけてバンダイとか海洋堂みたいに今風にこなれたかんじでなく、コンビニで買うおもちゃとしてはゴツい印象。ただ逆にいえばそれは海洋堂のフィギュアのクオリティが異様に高いだけとも言えるわけでそこいらへんは。

この企画のおれに対する勝利点は上から順に並べると以下のようになる。

  1. ドラえもんの版権を使ったこと(企画を通したこと自体)。
    • ドラえもんといえば版権管理が厳しいっていうイメージがでかいんだけど(偏見かもしれないけど)、そこいらへんはドラちゃんでキャラもの玩具を長いこと作ってきて付き合いのあるエポック社だからやりやすかったのかな、あんまそういうの関係ないか。
  2. フィギュア題材の選定(なんという通好みのチョイス!)。
    • 企画者のひとはドラちゃんの魅力を日本一わかっとるね。すげえいいとこついてる。おれが欲しかったのはまさにこれだ。会社丸焼け記念フィギュアをコンビニで買える未来が来るとは 20 世紀の頃は想像だにしなかった。
  3. 原型師(っていうのかな)のいい仕事。
    • 原型から量産されて加工されて彩色されて出荷されておれが買った製品自体のクオリティは現在の水準では決して高いとはいえないけど、しかしこの型自体はすごくよく雰囲気を出せてると思う。情熱っていうか愛情だろこれは、並じゃない。
    • なにしろこの顔だ。

最後の出力の部分以外はすごくいいと思うんだよな。だからこれが売れてシリーズが続いて、金かけて設計や生産ができるようになるといい。この多少薫るチープさがまた郷愁を誘ったりもするわけだけど。