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幻の艦隊戦

  • おれも幼稚園らへんの頃、ポスターとかカレンダーの裏紙によく幻の世界地図を書いたものだぜ…財宝とかが眠っている山とか…海賊の秘密基地とか…アリの巣の要塞化構想とか…あと戦艦。海にめっちゃ大砲のある戦艦。戦艦は上から描くより横から描くほうがたのしいと気付いて以降、大海戦の様子ばかり描くようになり、地図欲は消えた(←地図欲は、のちに 3mm 方眼ノート一冊まるごと立体迷路化する趣味へと復活&発展を遂げるが別の話)。
  • おれがポトリスにまったくハマらなかったのは、幼稚園時代似たような仮想ゲームを紙上で散々やり尽くしていたからかもしれない。なんというか「もうそれは飽きた」。でっかいカレンダーの裏紙に、でっかい戦艦と、あと小さい船の艦隊をそれぞれ描いて、海戦ゲームやってたんよ。配置を書き上げたらいよいよ戦争ゲーム開始だ。ターン制でな。大戦艦が大砲ドカーン、こっちのこの船撃沈、次艦隊が大砲ドカドカドカーン、大戦艦のこことこことここ破壊、大戦艦魚雷発射ー、艦隊の潜水艦沈没ー。艦隊から艦載機はっしーん、でも残念でしたー大戦艦は対空砲があるのでこの範囲(対空砲の角度プラスマイナス 15 度くらい)の戦闘機はぜんぶ撃墜ー。とか。一人で。ひとつの海戦には 3,4 時間かかるので午後いっぱい大忙しであった。
  • 大戦艦同士のバトルがゲキアツであったが、どっちも最強にしようと大砲を書き込んでいくと面倒だしせっかく最強にしようとがんばった戦艦にあとから無残にグチャグチャと爆発を書き込むことを思うとなかなか気合が充満せず、大概は気合が尽きるまで大戦艦描いて尽きたら手なりで艦隊描いてた。どっちが勝つかは毎回流れ次第であったが全体的には潜水艦がむちゃくちゃ強く(U ボートの影響?)、でも強すぎるので卑怯だからあまり使わず、または先制魚雷で潰して禁じ手にしたり、あと艦載機は大概弱めであったが後年に「戦艦大和のさいご」とか読んで「すいませんでした」とか思ったような。あと小学生頃何かの本で「戦艦という種別はなくて軍艦」と知ったのだが「大戦艦は大戦艦ってことでいいじゃないか」と幼いながら脳が混乱した。
  • あの熱意が物心ついていくうちに縮減して、でっかい丸描いて地球、ちっこい丸が原爆、ちゅうくらいの丸は水爆、とかいう地球破壊核戦争ゲームへと堕していくのである。あのころの価値観でいうと核戦争より海戦のほうが massively であり、戦略級というのは、指の手間暇を惜しむ老人たちの趣味だった。
  • で、ものの分別がだいぶつくようになった頃 Illustrator を知り、ベジェ絵というのは書き込もうと思えばどれだけでも細部に情報を詰め込むことが可能なのだと教わって気が遠くなり、コンピュータとネットワークの融和した新時代の到来を知るのだった。