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アクション映画台詞「喋るな舌噛むぞ!」関連

  • 映画のカーアクション直前とかによく「喋るな舌噛むぞ!」みたいな台詞あるやん(…といいつつ、「よくあるシチュエーションのような気がしていたけど実際には希少なシチュエーションだった」みたいなこともあるかなと、「キレンジャーの錯誤について−原典なしにパロディだけが流通する」(http://www.high-octane.org/chikoku.html)を読みながら思った)。まあ話を戻そう。喋るな舌噛むぞ問題だ。昔から疑問だったんだよね。日本語には歯で舌を挟む th のような発音がないんだから、日本語で喋ってるぶんに、歯同士が衝突して欠けるようなことはあっても、舌噛むってことは考えづらい。したがって、もしかしてこれは「英語脚本を飜訳する過程で生まれた外来日本語フレーズ」なのではないか、と考えた。
  • そういや西洋チャンバラ映画とかの馬上での会話シーンで、th の発音てどうなってたかなーと思ったけど、そもそも走りながらの会話ってほとんど見た覚えがない。いや単にやかましくて聞き取れないからか。たまに馬上で叫んでるシーンでも洋の東西関係なく「ヤー」「ハー」とか th がない。
  • 日本の時代劇はどうかというと、時代劇特番とかで走ってる馬上で会話してる演出は見たような覚えがある…。で、「いやお互い声きこえねえんじゃ」とか思ってしまった。あ、会話ってほど複雑じゃないけど西部劇とかでは遣り取り見た覚えあったっけな。

…とかなんとかインターネットでクダを巻いていたところ、ttsukune 氏からつっこみをもらった。

おそらく原語での台詞は "bite your tongue" で、この言い回しだと意味は「喋ってると舌を噛むぞ」じゃなくて「(お前の舌を噛んで)黙ってろ」の意味になる。ので「舌噛むぞ」は翻訳の過程で変質した外来日本語の可能性が高いと思う。

似たような疑惑として "hold on tight" で「しっかりつかまってろよ」など。その台詞を言われた側は別にどこかにつかまったりしない。

ちなみに日本のアニメやドラマで描かれるような「助手席の人間が握る頭上のハンドル部分」(正式にはアシストハンドルというらしい)は大抵の北米の車にはついておらず、ハンガー等をかけるフックになっている。

なので、「しっかりつかまってろよ」と言われて助手席のガイジンがアシストハンドルを握る描写とかやらせると AYB 的なおかしみに至る気がする。

類例として劇パト 2 のニュースセンターをバックにガイジンキャスターが英語でニュースを読み上げるシーンなど。

なるほど、すっきりした。