火の七日間 第二日
引き続いて(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20110508#p1)。じつはまだ波止場でしてね。
出港したら寝よう思ってたんだけど、出ないもんだから寝るタイミング逸した。仕方ないので払い戻しを受けてフェリー退出、自動車で四国まで行くことに。まあさすがにこの視界ではな。どうしようもあるまい。
コーヒーがぶ飲みしながら山陽道をひた駆ける。コーヒー過剰摂取はトイレが近くもなるのでサービスエリアに立ち寄る。安芸らへんまでは一息で行った。サービスエリアのトイレに空席表示があってハイテクやなと思った。でもトイレ落書きの程度は時代かわっても一緒やね。
かみちゅ等で有名な尾道から山陽道を逸れ、しまなみ海道に入る。しまなみ海道は、本州 - 四国間に点在する島を合計 10 本の橋で繋いだ有料道路で、なんつーか風光明媚の権化のようないいかんじドライブロケーションだ。もともとはフェリーでさっさと四国に入る予定だったので全然調べていなかったんだが(ここを通ったのは単に NAVITIME ドライブサポータがそうガイドしたからというだけの理由だ)、自転車による横断をフィーチャリングした観光とかをがんばってるらしい(http://www.go-shimanami.jp/)。この日記書いてる実時間である 07/08 時点で知ったけど、四畳半神話大系にも自転車レーススポットとしてしまなみ海道は登場した。結構有名なのか。
どの橋か忘れた。給油のため一旦下道に降りたところで休憩。瀬戸内海凪ぎすぎで笑った。これが内海か。外とつながってる海とは全然違うな。北方謙三「絶海にあらず」でも、瀬戸内海と九州ルートは海のカテゴリが全然違うという話があったけど、なるほどだなあと思った。
来島海峡大橋。第一、第二、第三とみっつのデカい橋が合わさってて超巨大。ほんと人類すげえな。人類の科学は、技術は、こんな巨大なものを作ることができるというのか(←タシロ提督)っていうか。資本主義ってこんな規模の土木工事もやれちゃうのね、偉大。瀬戸大橋はこれよりでかいんだからもはや想像の外だ。ほっとくと流れてゆく四国を繋ぎ止める巨大な楔たちよ。
で、四国上陸、愛媛県。さっそく県庁へ。
県庁スタンプラリー記念すべき四国上陸。そのまま南下して高知県庁を狙うという選択肢もなくはなかったけど、疲労度 MAX なので本日はこのくらいにして、夏目漱石「坊ちゃん」等で有名な、松山道後温泉(http://www.dogo.or.jp/)で和むことにする。
道後温泉本館(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%93%E5%BE%8C%E6%B8%A9%E6%B3%89%E6%9C%AC%E9%A4%A8)。学生時代いっぺん来たことがある。めちゃくちゃ由緒ある温泉らしいんだけど、店員さんの由緒についての説明が長いのと手馴れすぎているのとで、あまりくつろげない。あと皇室専用の浴室があって見学可だったが、べつによその風呂覗く趣味はないのでスルー。
で、適当に観光案内所に行って宿を決め、車を置いて道後温泉近辺をブラブラ。
道後の二つの貌。
侵略!イカ燈籠。
「歩音」で「あるね」と読むらしい。あらゆる濁音を含まないジェネレイテッド店名がエロゲーヒロイン名と重複していないかどうか心配になる病気。
山の上の神社にのぼったら、境内に自販機があった。いいのか。まあ必要か。喉乾いたところでちょうどよかったし。
で、さっき入浴した道後温泉本館の裏側(ていうかこっちが表側か、道沿いだし)に出たら、その一角だけ建物の様式が違ってキメラ状でおもしろかった。無理矢理な建て増し感がアジアっぽい。
なるほど、こっち側が皇族専用の建屋なわけか、それで神社っぽいかんじなのね。
…というところで、本日のまとめ。
- 山陽道
- 広島県
- 高速道路を通っただけ。道は相当立派だった。というか本州は全部立派なのかもしれん。なんといっても本州は、東京と同じ島だからな。金持ってそう。本州を走ってみてはじめてわかる九州の貧乏さ。ギギギ。
- 尾道
- 通っただけなので景色がチラっと見えただけ。尾道三部作とかのことをチラリと脳裏をかすめたが、基本的にはちゅっちゅっちゅー。
- しまなみ海道〜愛媛県
- ちょーいいドライブ道。橋すげえ。風景いい。海おだやか。陽射しさわやか。シャララララ。また来たい。通行料高いけど。
- 愛媛県
- 県庁スタンプラリー史上かつてないほど県庁への誘導看板が手厚い。普通なら幹線道路の出口と直近に一箇所ずつ、くらいものんだと思うが、くどいほど懇切丁寧に県庁への道を看板がガイドしてくれるのでカーナビ不要だった。なぜだ。想定できるケースは 2 つ。1「あまりにも県庁所在地が県民に対してマイナーなので、情宣の一環として県庁看板を山ほど作った」、2「県庁に行く必要のある県民が多すぎる(県庁機能がかなり多い県な)ので県庁看板が必要」。まあどっちでもいいか…。
- 道後温泉
- 学生時代に来たときは、もうちっと風情のあるかんじだったような気がするんだが、再開発が進んでなんつーか。あと、どこもかしこもドラマ「坂の上の雲」フィーチャリングしすぎ。基本ステータスの「坊ちゃん」だけではマンネリってことなんだろうけど。おれの場合は、どっちにも特に…。
で、いい加減体力も限界なので帰って、また温泉入って、旅館めし。うまし。三日目につづく(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20110510#p1)。