火の七日間 第三日
引き続いて(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20110509#p1)。四国二日目の今日は、T くんと合流して県庁スタンプラリーを FIX させる予定だ。まずは愛媛を脱出し香川県へ。香川といえばうどん。ところで丸亀製麺は丸亀にはないらしい。
さっそくうどん屋へ。近年流行のセルフ方式。まったくうどん屋に見えない。広めの駐車場だけがかろうじてそこに店があると知らせる。入ってすぐうどんのボリュームを指定、受け取ったらトッピングを自分で盛りつけて精算、そのあとネギとか汁とか勝手に入れる。店内は狭く、あふれた客は器持って外に出てベンチとかで食っている。そこいらへんで立ち食いしているひととかも居た。フリーダム。
マジでうめえ。半端じゃない。香川では女子高生もバーガー屋のかわりにうどん屋に行くというが信じられるネイティブジャンクフード感。T くんによるとおすすめトッピングはちくわ天。なるほどリーズナブル且つ腹持ちがよさそう。うどんは基本的に消化が早いからな。
うどんの洗礼も浴びたことだし県庁へ向かう。
県庁近くに「NARUHODO」というビルが。逆転裁判。
香川県庁完了。ついでなので展望室にのぼってみた。
なかなかに栄えてるやないの香川。考えてみれば、瀬戸大橋で本州・岡山とも接続され、ちょっと気合入れれば海路を使って大阪まで日帰りで遊びにも行けるロケーションだ。四国のなかでは一番面積の狭い県とのことだが、そのぶん繁栄密度は高いってことなのかも。狭いぶんだけ幹線道路のメンテ状況も悪くないし。実際香川民からみた四国他県インプレとしては、徳島は田舎、高知は龍馬以外の物産がない、愛媛は悪くないが一品落ちる、というかんじで香川最強らしい。でも県としてまとまった水源を持たないのが難点で、水不足(というより水不安)の根強い土地柄なんだとか。砂漠でパスタ茹でるイタリア軍的なアレ。
うどん・スナック。そしてうどんバーガー。やはり香川県民にとってうどんは格別の存在。
サクッと徳島県庁完了。四国はとにかく県庁案内看板が手厚いな。香川県も徳島県も、そこかしこに「←県庁」みたいな案内看板があって迷わなかった。
ところで、車用の主要幹線道路がお遍路ルートから外れてるのか、四国入ってから全然お遍路さんを見ない。というか昨日しまなみ海道から愛媛県に入った直後に一人見て「四国だ!お遍路さんだ!」と興奮したのだけど、それがたぶん最初で最後の一人。今回一番たくさんお遍路さんを見たのは四国到着前、フェリー船内でだった。香川県内で、バックパック背負って地図片手にテクテク歩いてるひとは見たけど、たぶんあれはお遍路さんではなく、うどん巡礼者。
というわけで、ラスト高知県へ。
で、やっぱり高知県も県庁案内看板が手厚かった。こんだけ案内があると、県民は県庁の場所を覚えるのか、逆に看板あるから覚えなくていいやとなるのか、どうなんだろうな。覚えたか覚えてないかに関わらず、覚える必要がない状態であることは間違いない。
高知県庁完了、これにて四国制覇。四県しかないのでアッサリしたもんだ。高知県庁は、やはり坂本龍馬一色だった。昨年「龍馬伝」もあったしな。高知県における坂本龍馬は、筒井康隆氏における時かけみたいなものなんだろうか。でも県のスタンプに龍馬は使われていなかったよ。意外。
県庁スタンプも押し終わったので、県庁以外の場所にもちょっと足を伸ばしてみるかと、観光。
高知県の誇るガッカリ名所、はりまや橋。街のあちこちの観光案内看板でやたらと「はりまや橋」がガイドされているんだが、実物は橋だとわからないくらい短くショボい。自動車だと「え、今はりまや橋通ったの?いつ?」というくらいわかりづらい。
わんぱーくさん!
せっかく高知県なのだから、坂本龍馬の銅像で有名な桂浜に行ってみた。あいにくの低気圧だが気にしない。あと土産物屋の闘犬看板が怖い。
偉人イケメンプロジェクト!
坂本龍馬の銅像でかかった。当然この近辺では語尾「ぜよ」で会話。ぜよぜよ。珍語尾を二回繰り返すとがんばれゴエモンを思い出す。ゴエゴエ。
桂浜、これ砂に見えるんだけど違って、全部ものすごく目の細かい丸石なのよね。びっくりした。サンダルみたいな靴で不用意に歩くと、足場としては脆いもんだから足首くらいまでズボズボ埋まる。で足引っこ抜いたらポロポロ落ちて、足全然汚れてない。いくらなんでもこれが自然にできた環境とも思えんし、全部どっかから持ってきたんだろう。龍馬伝パワーなのか。
不気味なイルカ。
香川県に戻って居酒屋飯、適当に宿をとって(←iPhone の Google マップで「ホテル」検索。便利な時代になった)、ねるー。四日目のつづく(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20110511#p1)。