ひさびさ夜間散歩
ひさびさの夜間散歩など楽しんだ。都心深夜徘徊と違って、田舎の夜間散歩はマジ道路が暗く、自販機が遠く、コンビニがまばらで、お手軽 3DK ダンジョン的な楽しみからは遠い。咄嗟の喉の渇きや排泄欲に弱いっていうか、マネジメントへの意識が多少は必要。だが夜間散歩はこっちが本道だ。東京でだって、「漠然と池袋から町田を目指すゼー」とか「なんだかむしょうにランドマークタワーが見たいゼー」とか思ってチャリンコを漕ぎ出した場合には、そんなもんだった。国道とかバイパスとかいうものは、まず自動車のためのものであって、徒歩や自転車のためには出来ていない。
- どこがどこやらさっぱりわからなくても歩くのは楽しい。目指すところがあるというのはよい。人生においてそれはなかなか見つけられないものでもある。
- シリコンオーディオ以降には、ネットラジオや podcast の消化というたのしみも増えた。携帯通信機器以降なら孤立しながらどこかにつながってる感も得られる。そのぶん、ただ目先の暗闇へ前進していくというソリッドな快楽は薄まったのかもしれないが。そういうものは、やらざるをえなくなったときに、できる体力を備えておけばいい。
- やっぱ電柱派よりは鉄塔派やでおれは。
- しかし、ランドマークなんにもないので、散歩工程がプログレスバー的にわかりづらいのは欠点だな。いや Google Map アシステッドだからネットごしにはなんとでもなるけど。なんか脳内スチルとの対応をブラウズしながら歩くってのが楽しいんだよな。この景色とこの景色を、これだけぶんのコストで接続するっていう。すでに繋がっている世界を、改めて脳内世界においても繋げていくというか。
ところで、なんで田舎の国道沿いて、歩いてるだけで蜘蛛の巣まみれになるの。道ひろくて立派な歩道なんだけどもなー、よっぽど歩かれてないんだな。まあ普通は車で移動だからな。こんな経路ではウォーキングしないか。たぶん玄人はもっといい道を利用してる。でかい道はやかましいし。そこも地域への慣れ親しみが必要だな。