出雲大社→鳥取砂丘
- あーもうどっか行きたい!と思うが、九州でもう行ってみたいようなところは全部行っちゃった、というのが痛い。というか逆で、知識不足で行ってみたいような場所候補が貧弱なのだ。ものを知ってなきゃ検索できないのでインターネットは不便みたいな話あるけど現実でも同じ話だな。あっいま思いついたけど高千穂行ってないな、いずれ行こう。でもあすこ川下りとかしたほうが楽しめそうな気がするんだけど時間とかがわからんしちょい面倒。
- Instagram みたら出雲大社行ってるひといるし、おれもまた行ってこようかな。いやいまやおれも既婚者だしべつに縁結びは要らないんだけどっていうか、結婚くらい人間が決めるから神様お呼びじゃないっすよというか、おれの預かり知らんところで大いなる意志の力とかが働いてるならまぁおれの知ったことじゃないのでおれがどう思っていようが構わんし、だいいち日本の神様ってのは「おれの力じゃどうにもならんのでお願いします」でどうにかしてくれる存在じゃなくて「おれがんばるから神様もご照覧あれ」系の誓いを立てるようなやつなので、お参り行っただけでどうこうなるわけじゃなくて以下略。そういうことじゃなくて出雲大社は場所がカッコイイからまた行って「かっこいー!」てなりたいって話ですよ。前回行ったとき(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20130210#p1)は着いたの夜中で、まともにお参りできてねえから昼間着くかんじでいけんかな。島根県と鳥取県の区別が曖昧なので、じゃあついでに足伸ばして鳥取砂丘まで行こうかなとも漠然と思っているけど、どんなもんかな、「山がスゲエ」とか「谷がスゲエ」とかだとテンションアガるけど、砂…でっかい砂…うーん。あつそう。
- …というようなわけで、いまいち覚悟の決まらぬまま夜中出発してしまっているんだが微妙に眠い。明け方どっかで仮眠かな。
- ところで田舎の幹線道路沿いのコンビニは長距離トラックのおいさんたちが仮眠するための駐車場とかもだいたいあって、やたら広くて、最近は都市部の駐車場のないコンビニ見ると違和感覚えるようになった。というか幹線道路沿いのコンビニは運転者にとってトイレ休憩スポットであり、米屋だの酒屋だの煙草屋など商店がリニューアルしたような(トイレを貸さない場合のある)都市部コンビニとはかなり成り立ちが違う。
- なんかむかし「みんなに道路使って欲しいので各地に観光地あればいいよね、でも道すがらに休憩所がないのでロングドライブ面倒だよね、ということで幹線道路に定期的に綺麗なトイレ休憩所を設置すればいいじゃない、ついでに地元の特産品も売れば」みたいなんで道の駅がポコポコできたらしいんだが、幹線道路沿いのコンビニはたぶんそういうのと食い合ったり共生したりしてるサービスだ。道の駅のトイレはだいたい清潔だがコンビニも同じ。道の駅はめずらしい特産品売ってて、コンビニは全国均質な商品を扱ってる。基本後者を押さえてたまに前者をつまみ食い、が過ごしやすい。なんだろな同じ看板でサービスも全く同じでも、ヨドバシビックとヤマダくらい感覚が違うというか?
- 霧の山奥のチェーン着脱場。空気温いというより寒め。高度もちょっとあるからか。窓が曇ってきたので暖房入れたわ。湿度高いので風の音もほとんどせず、野生動物(?)のガサゴソいう音が山手から聞こえてくるのみ。たぶん鹿か猪かとかだろう。けど本州は熊も出るというので油断できない。いや山口県あたりだと熊出ないのか?わからん。
- 山間の霧は深く、たいへんいいかんじだが、ここどこ。
- あけてきた。そして日本海側に抜けてきた。雲がモッサモッサしててたいへんいいかんじだが、Insta ではうまいこと撮れん。
- SF シューターかなんかみたいな世界観やな。
- 山陰の道の駅はファミ通編集者みたいな名前のやつが多い。「へんなカタカナ+地名」みたいなやつ。
- 出雲大社到着。早朝のいい時間だ。ちょうどよかった。
手前は仮殿、奥が本殿。とにかくデカくて質感が重い。そして神社なのに左右非対称。今年建て替えたばかりでビッカビカ。
- なんやろね、人間たまに大きさのおかしいとこ行くと落ち着くてのあるな。巨大建築物とか見学に行ったり、なんか巨人の部屋再現したような展示が人気あったりするやつ。
とりあえずの目的は果たしたが、体力的に余裕まだまだあったので、このまま鳥取砂丘に行くことにした。
- もはや地名ですらない道の駅。あれ、もしかして安来節て「やすき」じゃなくて「やすぎ」だったのか。
- さすがに本土に渡ると、特産品売り場にくまモンが居なくてホッとする。
- 琴浦さん!…と思ったら、ほんとに琴浦さんに関係あるのか。なんかすいませんでした。
- ハワイ!…なんだっけ、フラダンスのウォーターボーイズみたいな映画あったよな。スイングガールズじゃなくて…フラガールか。なんかこの、このあたりはタイアップ地名が多い地帯なのだろうか…。
- 海岸線走ってるかんじでも、だいぶ砂に近付いてきたかんじはあるな。いつもどおり何も調べずとりあえず出発してきているのでわからないんだが、砂丘て主にどこの部分見れば砂満喫実績解除されるんじゃろか。
- 砂丘見なくても散々砂浜そこらじゅうにあるね。
鳥取砂丘ついた。…思ったより広くはない?
- あっでもあの砂山すげえな。人間が完全に蟻だ。
- 鳥取砂丘は、すごい地形を見に行くつもりで来ると拍子抜けするけど、仏像見にきたつもりで来るとビビれそうなかんじかな。
- リフト往復 300 円。
- らくだに乗れるみたいだ。砂丘を登ってくれるわけではないらしい(そのへん歩いて回るだけ?)のでスルー。
- ゴム長レンタル無料、靴預けロッカー料 100 円。とにかく砂の粒子が細かい。乾ききっている。むちゃくちゃ暑というか熱い。簡易熱中症対策として頭に手ぬぐい巻いてきたんだけど、こりゃ焼け石に水だ。
砂しかない道でもないところを高台目指して歩く。ゴーストっぽいのが映ってるのは、iPhone の AutoStitch を使ってパノラマ撮影してんだけど順番に撮影してるうちに人間が移動しちゃうので合成部分の人影がボケて残っちゃうからだ。そもそもこういう撮り方がマズいという話なんだが、このときは暑過ぎて頭回ってない。
- 傾斜はなだらかにみえるし実際そんなきつくはないんだが、かなり距離があるのと、あと砂地なのでかなり疲れる。そもそも人間が人間用に調整した傾斜ってわけでもなく、砂が勝手にこの角度になってるってだけなわけで。横のほうをみると、とても人間の歯が立ちそうにない無茶な急斜面もある。計算とかおもてなしとかのないラッキーな偶然のうえを踏みしめている感がアガる。
砂山のてっぺんに着くと海風が吹きつけていてたいへん気持ち良い。海岸まではかなりきつい傾斜だが、まわりじゅう砂しかないので角度のきつさがよくわからず、距離感も狂いまくり。パノラマに収めてみると人間がふつうサイズから豆粒サイズまで全然大きさ違う。無軌道な若者たちが何人か海岸へ向けて駆け下りていったが、降りるだけでとても登れない傾斜みたいだ。角度のゆるい右側の傾斜から遠回りして戻ってきていた。
- いや、ほんと距離感おかしい。
- 頂上にパラソルや飲料持ち込んでくつろいでるひとたちも居た。あと右側の高台でグライダー飛ばしてあそんでるひとたちも。おれもペットボトルくらい持ってくればよかったと後悔したが、いまから買いに戻ってまた登る根性はない。というか海岸まで降りる気力もないので今回はここまでとしよう。もうちょっと暑くない季節なら奥さん連れてきてもいいかも。砂丘登りがきつそうだけど…。
- おれの復路体力限界と同時に iPhone が熱で動かなくなったので、ほどほどに退却。
- さて砂も見たし海も見たのであとは山を見れれば万全だが、運転体力残量はどんなもんかな。まぁとりあえずは、砂にまみれたことでもあるし、温泉か。さっき通りがけに見かけたハワイがたしか温泉地だった。
- で、東郷池。池つってもでかい。宍道湖といい、海みたいだけど波がない水面を見る旅だ。波の心配がないせいか水面に対して陸が低く、なんだか不安になる。
- はわい温泉、湯質に格別のものはないかんじだったけど充分。湯上り汗ダラッダラでいい気分。喫煙所の消臭と空調が完璧でおっさんにもやさしい。地形おもしろいので奥さん連れて来たいが、ここに丁度いい時間に到着するのは超たいへんだな。
- …さて、出雲詣でて砂丘も見て風呂にも浸かって言うことないかんじになったので、あとは山越えして根性で帰るだけだ。
山陰山陽間を抜ける街道、とにかく山と山の間をゆるやかにアップダウンが続くので、まだ日は高いのに日陰地帯が続く。脇を通る列車は堂々の一両編成、いい具合に虚脱した身体と吹き抜ける風が心地良い。
よい強行軍だった。