最近の読書
昨日、新宿行ったついでに前島賢「セカイ系とは何か」を買った。
セカイ系物件の買い物について、おれは「直接興味ないけど、たぶん趣味範囲として関係なくはないから、まとめになっていそうな本を買って積んでおくことによって満足する」というタイプの充足の仕方をしており、この種の消費を指す用語としては、「スパロボの攻略本的な買い物」と呼んでいる。または、もうちょっとむかし風にいえば「百科事典を買って書斎に死蔵」でもいい。過去には「HajouHakagix 美少女ゲームの臨界点」や「Natural Color Majestic-12」などの同人誌を、そういう意図で買って、読んでいない。でもまあ、それらを買ってから 5 年くらい経過したことだし、そろそろまともに読んでみようかなと思って、パラパラめくっていた頃合だった。結構いいこと書いてあるっぽいんだよね。いま読んでも多分新鮮だろう。
というタイミングで「セカイ系とは何か」のは、かなりラッキーだった。セカイ系当事者による用語「セカイ系」の経緯とその解説、そしてそれらに基づく攻略と、大変煮詰まった内容で、おれのような人間にとってこれ以上は望みようのない良書。スパロボ攻略本として大変出来がいい。攻略本として完成するためにはセカイ系絡みの各種チャート集などが欲しいところだけど、まあそういうものは新書形式だと一般的に入らないのかもしれないし（←新書ほとんど読まないので知らん、最後に読んだのが新城カズマ「ライトノベル超入門」というコテコテオタ読者）、あとそうしたものはどちらかといえばインターネットの仕事だろうから、誰かえらいひと待ち。
まずはこれ読んでから、それから過去購入物件を読むことにしよう。それによって、当時かかっていたバイアスなどを折り込んだ読み方もできるだろうし。
あと、前島賢氏の「賢」の読みが「サトシ」だと、この本の告知みてはじめて気付いた。ずーっと「ケン」だと思っていた…。
