近年のアニオタ生活関連
- アニメ趣味がゲームより間口がひろいのは、無料から楽しめるところにあるわけだが、アニメもオタになればそこに消費が発生して、ゲームの場合のコンシューマ趣味と形態が近くなる。つまり DVD や BD の購入、コンテンツの私有だ。
- ゲームの場合の、やればやるほど金のかかるゲーセン趣味と、やればやるほど費用対効果の良くなるコンシューマ趣味はよく引き合いに出すが、これをアニメに置き換えれば TV アニメと OVA& 劇場アニメ、という対応になるのかもしれない。とくに、最近経路開拓されつつある単館系アニメ映画ビジネス(?)みたいなものにより、劇場アニメの重要性は増してくる、とくに深夜 TV アニメに比重を置いていたようなオタにとって、一部機能を代替・拡張するメディアとなっていく、のだろうか?
- コンテンツの私有は、消費時間の不規則化を促す…んだが、体験のシェアというトレンドも近年のオタシーンを語るうえでは欠かせないので、実際には消費時間は規則化する流れも相当強い。Twitter など観測すると「いやおまえそのアニメの DVD 持ってるじゃん」みたいなオタも、わざわざ TV 放送されるアニメ映画とか時間どおりに見てたりする。
面倒になってきたのでかんたんに作表。
- | TV アニメ | OVA&OAD 等 | 劇場アニメ |
---|---|---|---|
ゲームに例えると… | 体験版配信 | 家庭用機パッケージ販売 | アーケード筐体 |
価格 | 無料 | 固定数千円 | 2,000 円弱×視聴回数 |
体験共有メディア | web(BBS・チャット・ミニブログ等) | 友人宅・サークル部室等 | 劇場 |
共有規模 | 2〜数千人 | 2〜数人 | 数人〜数百人 |
とかなんとか。TV アニメのパッケージ販売は、一時期「DVD より本放送のほうが画質がいい」という理由で購入モチベーションにつながりづらかったが、BD 版なら地デジ放映よりは画質がいいし、あと最近は特典面でもだいぶサービスが手厚くなってきたかんじなので(フィギュア・おまけ資料・放映版では湯気で隠れてるシーンが見える・オーディオコメンタリが充実 etc)、工夫がみられるタイトルについてはいいかんじになってきたかも。個人的には、フィギュアとか邪魔なだけなので特典につけるのはやめていただきたいのだが、立体てデジタル複製がむずかしいという意味で、プリミティブ且つそれなりに有効なコピー対策なのよね。
あと、なんかこー BD 版と DVD 版の差別化っていうか、BD 版を高級志向に作っておいて、DVD 版のほうは大きく価格下げて低所得オタ向けにチューンするような特典差別化商売ってできんものかな。「大学生&社会人は資料豊富な BD 買ってね、高校生以下はお小遣い厳しいだろうからジャンクな特典ゴテゴテの DVD 版で満足しようね、大きいお友達は両方買ってね」みたいな。きびしいか。DVD が食玩レベルの使い勝手になれば、さらに別のメディアっていうか消費材にもなれるような気がしなくはないんだけど…。