幻想としての東京関連
- 六本木ヒルズか新宿都庁に一人で行って、摩天楼を見下ろしながら「フッ…」とか「この街が…」とか断片的にゴニョゴニョ呟き、「明日文明が崩壊することをおれだけが知っているけどそれを止めないし誰も助けないで傍観する」ごっこをする、というのが孤立したオタ上京の、暇の潰し方かと思う。
- 都市部における少年探偵団原体験はもちろん江戸川乱歩氏作品なのだけど、それより強いのは細野不二彦「東京探偵団」の印象で。そのあたりが強烈だったので、「CLAMP 学園探偵団」あたりになるとほぼ印象ゼロ。あとやっぱり、おれにとって CLAMP が消磁したのが「COMBINATION」あたりだから。原体験の時期と順番の問題か。
- そのへんでいうと少年仮面ライダー隊の印象があってもよさそうな気はするけど、おれ昭和ライダーに高校時代の再放送視聴で没頭したクチなので、原体験としては薄弱。
- CLAMP タワーの強烈な呪縛はゼロ年代においてもいまだ 90 年代を通過した個々人の体験に痕跡を残し、おれ観測によると「CLAMP 東京タワーの影響がキツすぎて、東京住んでるいまでも東京タワーの本物には絶対行かない、行ったとしても絶対にのぼらない」という地方オタはかなり多い。
- おれ自身結局登ったことがない。自転車で山手線グルグル回る趣味の関係上、下までは結構行くんだけど。いつも見上げて「フン、こんなものはニセモノだ。おれはおれにとっての本物を知っている。それで十分で、目の前のこれは蛇足」みたいなことを思って終了。
あと東京 BABYLON にはあんま悪印象ないなー(ちなみに「X」は「ふうん、CLAMP もバイオレンスジャックをできるくらいのキャリアが…」)。あれ読んだ当時既に中二病を通過し終わっていたってことかな。現時点からみて自分が痛かった頃の作品は、総じて痛く思えるよね、たとえ作品に罪はなくとも。