そういえば先日の OFF 会で「高円寺主義」を読ませてもらったけどそれほどでもなかった
そういえば先日の OFF 会(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20090718#p2)で、岡崎武士「高円寺主義」を読ませてもらった。「いま読むと痛い漫画」てのはいっぱいあるけど、このエピソードは「当時からかなりキていた」という評判だったので、どんなもんかなと期待していたのだけど、思ったほどではなかったな。岡崎氏の絵柄模索感が当時のどの作家の流れからきてんのかとか脳内イメージ検索がドザーっと自動回転するあたりは読書感としておもしろかったけど、それくらいだ。話としては、どっちかっていうと宮藤官九郎氏のドラマとかと「弱点あったりするけれど、そのへん含めて共同体」的なかんじとかが(微妙に)通じてるような気もして。別にのけぞらずに読めるよいまでも。ちょっと時代が違うなーって部分はあるけど。この漫画のエッセンス読み取りは、当時の東京オタとか漫画とか高円寺とかの文脈に知悉していないと厳しいって話なのかもな(←「よく知らねーが村上隆氏というひとが居て、オタクの敵らしいぜ」「へえ」とかそういうのと同じ箱)。東京に居ないとわからんようなものは、必要なものと思えんのでなかなか頭に入ってこない。
なんかもっと「オタクが頑張ってよしもとよしとも描いたよ」系のアレを煮詰めたところに、さらに岡崎武士&大川七瀬「恋」のような「ッギャー!!」感を悪魔合体させたようなものを想像していた。