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ライト / カジュアル / ヘヴィ / コア、用語衝突関連

  • ライトユーザー(ゲーマー)
  • カジュアルユーザー(ゲーマー)
  • ヘヴィユーザー(ゲーマー)
  • コアユーザー(ゲーマー)

など言うわけなんだが、これらがなにを指してるのかが文脈によって結構違っており、しかもその文脈は必ずしも(ひとつの会話の中でさえ)共有されないので、意味やその解釈において齟齬が生じて、用語内で衝突が起きる、という状況がよくある。あまりよくないかんじなので、個別の名前をつけて切り分けるべきなんだが、組み合わせによって形態や指す範囲が違うという話なので、なかなかこれといったネーミング方法がない。

  • 「ゲーマー」と「ユーザー」は、どっちでもよい。
    • 対象を「オタク」と呼ぼうが「消費者」と呼ぼうが、大して話の筋はブレないので。
  • 「ライト」と「カジュアル」は、ほぼ区別されていない。
    • 同じようなニュアンスで、気分によって使い分けられている。
  • 「ヘヴィ」と「(ハード)コア」は、ほぼ区別されていない。
    • 同じようなニュアンスで、気分によって使い分けられている。
  • もともとは、「ライト - ヘヴィ」「カジュアル - (ハード)コア」が、それぞれ対応している。でも気分によって「ライト - コア」「カジュアル - ヘヴィ」みたな使い方もアリ。

えーと「ライト - ヘヴィ」と「カジュアル - コア」っていう二つの軸でひとつの事象を扱ってるんだったら、意味衝突じゃなくて用語重複って話なのでは?…というかんじだけど、それはふたつのマーケティング語がオタク界隈にそれぞれ渡来した時期が違ったという話として理解すればいいのか(元は別々の図表に載っていた用語が、オタ語に変質する時点ではごっちゃにひとつのテーブル上に並んでしまっている、ということだ)。ともあれ、問題はそっちじゃない。「ライト - ヘヴィ」「カジュアル - コア」どちらにせよ、両極端に分類して語るための用語なのに、あんまスパッと分けることができていないので困る、ということだ。思いつくまま適当に羅列。

ライト or カジュアルに分類されるゲーオタのイメージ。

ゲーム出費 ゲーム時間 情報収集
あんまり あんまり あんまり 長時間ゲームを遊ばない。ゲーム習熟度が低く、スキルやリテラシを要求されないゲームを好む。
あんまり それなり あんまり いはゆる「カジュアルゲーム」カテゴリのユーザ。一回のプレイ時間は短いが、合計すると結構遊んでいたりする。無料のゲームが好きだが、小額ずつチマチマ使うタイプのゲームにもあまり抵抗がない(月額課金制や有料アイテムなど)。
それなり それなり あんまり それなりのゲーム好きで、ゲーム語りなども無難にこなすが、情報収集はメディア頼りなため、マーケティングに影響されやすい。
それなり それなり 相当 新しいものが好きなミーハー。貪欲に情報収集し、話題作や大作に飛びつく。気前よく金を支払い、それほど深くやりこまない。

ヘヴィ or コアに分類されるゲーオタのイメージ。

ゲーム出費 ゲーム時間 情報収集
相当 それなり 相当 家庭用ゲーオタ A、コレクター。大量に買い続け、中古やオークションでも蒐集しまくる。やりこみも当然やりたいのだが、もはや所蔵タイトル全部をやりこむには寿命が足りなくなっている。
それなり 超絶 それなり 家庭用ゲーオタ B、やりこみ。一本のゲームを延々やり続けると、その間新作ゲームなどまったく買わないので、家庭用オタはやりこみをすればするほど安上がりな趣味になる。家庭用ゲーオタの実情としては、タイプ A と B の中間を、自分の可処分所得と可処分時間の比率をみながらバランスを取っていくかんじ。
あんまり 超絶 あんまり MMO 廃人。休日の外出など決してしなくなり、月額 2,000 円弱&通信費で完結しているため、倹約を考えているひとにはかなりオススメできる趣味…ではある。常時ログインしているため、ゲーム内以外の情報には疎くなりがち。
超絶 相当 それなり ゲーセン廃人。遊べば遊ぶほど金がかかるため、どうやって生活しているのか不明なレベルで金が飛んでいく。ゲーセンに常駐しているため、界隈情報や業界噂話にも通じる。

とかなんとか、全然特性の違うユーザ像をそれぞれの用語が包括しているため、二極で区分しようとしても無理がある。そうした意味衝突・話題衝突のおかげで場が暖まったりすること…にはあんまり意味がないから、やっぱ前提を相互に参照しつつ慎重に話を進めていったほうがいいだろうな。

(090528 追記)あー、一番肝心なことを書き忘れていた。「ヘヴィ or コア」のユーザイメージに、出費・時間・収集の度合いに関係なく「多感な時期をゲームと共に過ごしてそこで感性が固まっちゃったひと(≒カウンターカルチャーとしての、または中二病としてのゲーム、を刷り込まれて、そこで感受性の更新が止まっているおっさんゲーマー)」が含まれてるのが、このての話をいちばんややこしくしているという問題があって。こいつらほんまどうしたもんかわからんよね、具体的にいえば我々のことなんだが、みたいな話がひとくさりある。後日にでも思い出したら書く。