桜蘭高校ホスト部関連

何度目か忘れたけどまたおっさん向けハルヒを全話視聴。改めて書くことでもないけどおもしろいねー。出会い方はかなり最低だったと思うんだけど（http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20060419#p2）、結局フェイバリットアニメのひとつになった。

• じつは（自意識の男坂を乗り越えた直後あたりの感性で判定するなら）結構ウザい自意識が渦巻いてるんだけど、丁寧に脱臭されている。キツめなのは双子か。次点でメガネ。でもメガネは好きなキャラだから気にならんし、双子は本作における少女革命ウテナ成分担当なのでそれはそれでおれ的に必要というか。
• ホスト部のメンツは、結局ひとつの温かい空間を支持しあう方向で合致するのだけど、本質としては必ずしも一致しているわけではないのかもしれない、という余地を残すデザインには好感が持てるし、そうした余白は作品の幅でもある。それに学園モノは群像交差点であるから、永遠の学園祭前日をやるという統一意志に乗らない態度でいえば、軸足の向きが違うことには良い意味しかないのだ。
• 細かいことにも伏線を張って丁寧に回収する、一話完結だけど後のエピソードに絡む設定説明がちょこちょこ入っていたりとか、いちいちよくできている。構成→振り分けから先の枝葉調整部分までだいぶ手をかけて作っているんだろう。全部の脚本を一人で見てるからできるのか。
• 色設計もだけど、太線の絵を効果的に使って絵柄感を作っているのもうまい。手をかけてるだけじゃなく無駄にしない工夫だなー。あと SOUL EATER 後に見ると「ああ、なるほどボンズアニメだ」と強く意識させられた。
• 原作ファンのひとの評判はイマイチなんだよな確か。じゃあ原作にあってアニメでは減衰している部分の魅力はどんな具合かと興味が湧いてくるけど、まだ読んでなくて読む予定もない。けど読む気には徐々になってきている。いまのテンション上昇曲線でいうと二年後とかだな。