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非現実と現実と仮想現実

  • 漫画アニメゲームは現実ではないから、両者に対するスタンスが同じだと困る。
  • ネットは現実の一部だから、両者に対するスタンスは基本的に同じ。

というのは自明だと思っているのだけど、考えてみれば「漫画アニメゲームとまったく同じ感覚でネットに接する感覚」ってありそうだよな。若オタ向けのアニメとか見てると、だいたいは了見の狭い連中が争っていたりするわけなんだけど、その構造って「なんでこんなに揉めるのかなー」と傍目にピンとこないネットの論争とかにも近い気がするんだよね。主要なプレイヤ同士がそうだってことではないけど、ブックマークコメント欄等に出没するオーディエンスとかその程度の関与度では、わりと。アニメとかだと相手の人格とかやすやすと全否定しちゃうような場面とか結構あって、でも暮らしでそんな状況滅多にあるもんじゃない。そして最近のネットではー、少なくないんだよなー。そのての界隈を観測範囲に入れ続ければ、という意味だけど。

…と考えるときに、「ゲーム・アニメ・漫画と現実の区別のつかないあぶないひと」というテンプレがあるけど、それの変形で「ゲーム・アニメ・漫画とネットの区別のつかないひと」ってのも、やっぱあぶないのかなーと思わなくもない。なぜそうなるのかという理由が、まあいまのところ辛うじて有効な「仮想現実としてのネット」という話でいうと、暮らしの人格とは別のキャラ設定で臨むことができるネット社交の場において「暮らしの自分」より「ゲーム・アニメ・漫画のキャラクタ」の規範を取り入れて自ら演じるようなひとがそれなりに居て、そういうひとへの対応としては、ゲーム・アニメ・漫画のキャラクタに対するそれのほうが、現実の対応より相応しかったりするという事情もあるんだけども、そういうところもすっ飛ばして最終的には、インターフェースの問題にすぎなさそうというあたりに落ちてくることを考えると、システム最強伝説っぷりに畏れ入るというか、まだまだコンピュータって蜘蛛レベルの知能だから、そのうえで走る仕様も微差で大きく変貌する程度の規模でしかないという話かなーというあたり。コミュニケーションツールが現実なみの仕様で動けば、ネットの向こうに居る人間とアニメキャラを混同するようなことはなくなるだろうか。または、アニメキャラが実在の人間なみの捉えられ方をするほうが先か。

ひろく言われる漫画アニメゲームの反語は「現実」で、ひろく言われるネットの反語は「リアル」だ。そしてこの「現実」と「リアル」の差異をどの程度自覚しているのか、という問題かもわからんね。まあ、ネットと暮らしのギャップを埋めるべく日夜活動する昼のブロガー勢とは志を同じくしない、夜のブロガー側の人間としては、仮想現実としてのインターネットは良い迷彩なので、簡単に衰退してもらっては困るんだけど。そのために交通事故もやむなしと言ってよいのかどうかは保留したい。