スパロボの CM にゾッとする
PS2「スーパーロボット大戦 Z スペシャルディスク」の CM ナレーションが、怖いっていうかゾッとする。市街の雑踏で、ふつうのひとに混じってる異種知性体を発見してしまった、みたいな感覚。
A「Z の興奮は、終わらない」
B「新作シナリオを複数収録!」
A「バトルも好きに見られるし」
B「コンテンツもいーっぱい!」
A&B「「スーパーロボット大戦 Z、スペシャルディスク」」
この「コンテンツもいーっぱい!」て台詞がねー。聞くたびにゾーッとする。あるいはギクーッってなる。またはギョッとする。「コンテンツもいーっぱい!」て。なんだその用法。いやアリだよ。アリだけど、ただゲームの場合にはまだナシだと、おれは思っていて、キツい。ためしに自分で「コンテンツもいーっぱい!」て発声してみればいい。これをキツくないと感じるようならそのひとは、おれの考えるような意味でのゲーオタではない(が、まあ他人が考えるようなゲーオタではあるかもしれない)。スパロボは RPG 同様おれに関係のあるゲームではないと思っているので、スパロボの CM は多くある他人事のひとつでしかないのだが、しかし「大好きだったあの作品がパチンコになったよ」的な一抹の気分が心臓をかすめる。ああ、おれも一応これをゲームの CM として認識していたのだなと気付いた。観測領域に対してテリトリー感覚が肥大だ。絞らねば。
「コンテンツ」は、いまではかなり多くの分野でそれほど違和感のない用語として浸透していて、ゲームにおいても DLC とか普通に言うし、既にわりあいアリのはずなんだけど(一昔前は、「ゲームクリエイター」とかと同様に、耳にしたらギョッとするような用語として認識されていたように思う)、用法においてはまだまだナシの領域があるんだな。漫画オタとかアニオタとかの場合には、どう捉えられているんだろうか、「コンテンツ」。アニメの場合でいうと、キャラクタて普通の言い方だけど、なぜか CM で「みんなが大好きなキャラクタが大集合!」みたいな言われ方をすると、なんか違和感あったような。