最近のアニメ - 新番組乱録りそのいち
新番組適当視聴の時節がやってまいりました。
- スレイヤーズ REVOLUTION
- http://www.starchild.co.jp/special/slayers_revolution/
- 怖い（http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20080711#p1）とか書いたけど、まあ見ている。というのは鈴木真仁氏が出演しているから。チャチャファンなんだよ。ひさびさに鈴木真仁氏の声が聞けてよかった。00 時代の良い棒（ランカとかマカとか）が育ちつつある昨今、90 年代に金字塔にまで育った名棒声優の枝ぶりを鑑賞できるというのは嬉しい。
- チャチャも見るかなー。でもチャチャ鑑賞はおれの周囲だと毎年の年始行事として固定されているので、暑い時期に見るもんじゃないのだよなー。
- ひだまりスケッチ x365
- http://www.tbs.co.jp/anime/hidamari/
- 前作は「別に悪くはないけど記憶に留めるほどでもなし」という印象のままなんとなく過ぎ去ったんだけど、続編というか仕切り直しでもう一回、みたいなかんじらしい。DVD のセールスはそれなりに良かったのだという話をネットで読んだことあるので、お金が出やすかったのかなーとか妄想。
- しょっぱなから前作では考えられないくらいよく動いているカットもあって、なんだひだまりスケッチかわいいじゃねえかと態度を改めかけ…て、やっぱ全体はまったり気味なのでちょっと幅が加わったというかんじかなーと印象調整。前作は「絵はあんま動かない＋へんに速い＆呼吸がよくわからんカット切り替え＋あまりよくは見えないのだけどなんとなくデザインっぽい雰囲気のにぎやかし絵」という編成でテンポとアイキャッチを作ってたけど、今回はそれに加えて「よく動く短いカット」を投下して、より緩急の急の部分のアクセントを強めてきた、というところか。いや日常シーンもかなりよく動いてるよな。全体的に底上げされてるとみてよさそう。参考に前作初見のときの印象（→http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20070201#p1）。
- で、アニメーションはかわいいけど、あいかわらずこのへんなデザインっぽさは要らんなーと思った。
- 第一話のおもしろポイントは、「みやちゃん」→「なーに、ゆのっち」コンボに成功したときの主人公の心象風景「ガランとした薄暗い体育館に立ってる主人公めがけて×印のベクター群が飛んできてスバーンと拡散して体育館に風穴をあけてパアッと明るくなる」みたいなシーン。いやーそりゃ親元離れて知らない土地で最初の友達できたときは嬉しいけど、べつになんというかそこまで初期心象状態暗いかんじしないべ？という。学校うかってるし新生活だしとりあえず生活の心配はしなくていい学生暮らしだし、おまえの心の体育館はそこまで薄暗くはなかんべ？なんかもうちょっと「どうにかなんだろ」的な根拠のないパワーがあふれてる状態じゃね？という。
- ひだまりスケッチを延々「ひだスケ」と略していたんだけど、ひとから「それエッチくさいからやめて」と言われて反省するなどした。
- ストライクウィッチーズ
- http://s-witch.cute.or.jp/
- スカイガールズ的作品か。フィギュアとかで見たことのあるキャラクタ。おれと関係のないところではあるが視野を微妙にかすったりしているあたりで、じわじわと力を蓄えてアニメにまでなるという流れなのかなー。企画的な意図も大きいんだろうけど、流れから仕事を生んでいくプロセスは、やっぱりすごいなと感じる部分がある。
- とにかくパンツを見せたいってのはわかった。「パンツを見せたければスカートやズボンを履かせなければいいんですよ！」というコペルニクス的転回、とかいうかんじで喜んで見たってくれよー、というかんじだろうか。スカイガールズ同様、継続して視聴することはなさそう。
- こういう「メカと美少女」の系譜ってもはや結構複雑なことになってるんだろうけど（いやさ美少女のメカ、あるいはメカが美少女、というか美少女にメカ…？みたいな）、おれあんまメカも美少女もガン見したことがなくて流れの体感に取っ掛かれないままここまできちゃったなーという残念感がある。往年にあった「やたら影指定の細かい巨大ロボットが好きで男を「漢」とかいうのが好きで鬼畜系エロ漫画が好きで、コミュニティのノリとしては体育会系」みたいなオタクラスタと、スカイガールズとかストライクウィッチーズとか好きそうなクラスタの温度差って相当あるかんじだけど、でも固有名詞とか取り替えればたぶん構造自体はそれほどカスタマイズしなくても置き換え可能なんだよね。
- 鉄腕バーディー DECODE
- http://www.birdy-tv.com/
- あんまおもしろくなさそうだがおもしろそう。あとクオリティは高そう。微妙なところだ。いやそれ「おもしろい」でいいじゃんってかんじなんだけど、どっかうすら寒いんだよな。ドラマ「電車男」スピンオフのアニメ「月面兎兵器ミーナ」（http://www.mi-na.jp/）ってあったじゃない、あれに近い「なんでこれ？」感を覚えてしまった。
- ようは、いまこれが要るかんじがしない。「いまならこれをすごくいい出来で作れる」みたいな気運はありそうかなと思うし、出来はすごくよかったんだけど、そういうのは（ある程度時代の空気感と無関係だということにできる）パッケージ商売でやってほしいかなーという気がしてしまう、いやそれが無理筋だってのはわかってるんだけど。TV アニメって現在形で放映されてるコンテンツなわけだから、どんな泡沫のエッチアニメでもそれにはそれなりの「空気」があるはずだと思っていて、バーディの空気の読み方が、どうも違う気がするなー、でもへたに空気読むとダサくなったりつまんなくなったりクオリティ落ちたりしそうだなー、だからこれでいいんだろうけど、なんかなー、みたいな、うまいこと書けんなどうも。
- 自然に出来た傾斜を滑ってくかんじじゃなくて、平地にいろんな障害物を運んできて、スタンド作って、そこですごいトリックを見せてもらってるかんじ。「すごいのはわかったけど、わざわざこんなところでセット作らなくても、坂道でやればよくね？」みたいな…。
- セキレイ
- http://www.sekirei-tv.com/
- とにかく巨乳。全員巨乳。申し訳程度にロリ（予定）。ザッツオールな低偏差値中坊エッチアニメ。一昨年あたりから中坊向けエッチアニメって段々余裕なくなってきてるなーと感じているのだけど、ここまできたかーとため息をつきたくなるほどダメさにおいて徹底している。ピュアな美少女が空から降ってきて無能主人公が現状全肯定で惚れられる、巨大組織の箱庭陰謀ゲーム、なんか運命とかありそう、和風神話にもとづいてるなにか、ともあれ、あああこのジグソーパズルのピースどれをとっても全部ダメだよ！という煮詰まり感。たぶん継続視聴予定。ぶつくさいいながら「かのこん」も全話見たしねおれ。
- このアニメ、なぜかキャラの視線位置がおかしくて気になる。正面の壁（？）を見ながら鍋をかきまぜるヒロインとか。クオリティ低くはなさそうなのに、なんでこんなことが起きるんだろうか。「じつはセキレイは視覚でものを認識していない」みたいな伏線？…なわけないよなあ。
