最近のアニメ - 墓場鬼太郎関連
- おもしろい。なかなか良い。日曜朝のゲゲゲもおれは結構好きだけど(←あれが鬼太郎かといわれればそれは違うと思うけど、そういうことだけではないと思っている)、ノイタミナ枠鬼太郎も悪くはないもんだとしみじみ見ている。
- 当初オタ的に一応期待はするけど無理筋だろうな的に思っていた「アナーキー感+人間とは別の倫理観、あたりがベースの曖昧な駆動」とか「水木氏原作にある間抜け暢気ポップ感」らへんについては、わりあい頑張ってるような気がしてきたけどオタが喝采するほどではなし。まあな。そこ突っ走っても喜ぶのはごく一部で残りはポカーンみたいなかんじかもわからんしな。
- 絵柄開発については、雰囲気まではよくて「おおお?」と思うようなカットはなく、というかんじ。とりあえずあの OP を作ったという意味あたりが最高潮なのかなーという気分ではある。けどまだなにかやらかしてくれるポテンシャルは期待できる気がしている。おかっぱ鬼太郎かわいい。丸目ネズミ男は、悪くないんだけどなんかちょっと違和感が。
- ところで妖怪は妖怪なので人間と違ってへんな理屈で生きている…、そう、生きているのでやっぱり死ぬものではある、というのはちょっとおもしろい。鬼太郎は霊毛チャンチャンコがあるので黄泉に行っても戻ってこれるけど、ふつうの妖怪は死んだらこの世には戻ってこれないっぽい。なので妖怪といえども恐怖とかはあって、鬼太郎の不死身っぷりに驚いたりビビったりもする。
- で、あの世てのがまたおもしろくて、地獄のイメージだとだいたい恐ろしいし忙しいし亡者がひしめきあってる印象があるんだけど、墓場鬼太郎世界のあの世ってわりと静かなんだよね。まあそりゃ行くとこ行けばとんでもなく悲惨な絵が見れたりしちゃうんだろうけど、見たかぎりではそれほどでもなさそう。心根のやさしい猫娘とかが住んでいたりもする。…ってあたりをまとめると、あの世って「この世からすごく遠い場所」「行くと戻ってこれない」「でも稀に戻って来れるやつも居る」あたりの条件の、どこか、であればどこでもいいということになったりせんかなとなる。
- もしかしたら、あの世ってのはつまり水木氏が従軍した南方の戦線とかがイメージの根っこにあったりするのかなー、とか、思ったりした。静かで、人間となんの関係もないところで美しくすらあって、そこでの労役は辛く、鬼みたいな上官にいわれなくぶっ叩かれたりする。すごく遠くて、行くと戻って来れず、でも中には日本に帰れたやつも居る。
原作漫画をまた集めなおしてみようかと思っている。