上のほうを指差しながらしゃべる漫画表現

上のほうを指差しながらしゃべる漫画表現って実際の暮らしではほぼ見ることのない仕草だしどちらかといえば古臭いよねー、とかいうのがちょっと前までのおれの認識だったのだが案外そうでもないのかな、と最近思いなおしている。というのも最近の深夜アニメとかでわりと見るのだ。しゃべるとき上のほうを指差してるキャラを。「らき☆すた」とかあたりで「あれ？」と思った。案外死んでないなーという。

ごく稀に実際にあの仕草をやっているひとを見ることは、なくもなかった。ただまあそれはアニメ漫画ゲームに出てきた台詞だけで会話を成立させるオタとか、いちいち自分のアクションにくち SE をつけるオタとか、それと似た話で、漫画でやってるようなモーションを実際の生活に取り入れがちの往年オタの習性のひとつとしてだった、のでおれの記憶では結構古い。それこそ「ゆーかおのれわ」「すなたわけー」の世界と同時期、二人称「おたく」「オヌシ」に近い世界。

一時期退潮したけど、ギャグとか四コマ漫画とかみたいなスクリーンってより舞台メディアに近い表現が盛り返して、そのアニメ化が続く流れがあったので、あのての省略＆誇張の仕草がまたわりと一般的になったってかんじか。いや単におれの観測範囲がしばらくそこから外れてたけどまた戻ってきたという話っぽくもあるんだよな。