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かんなぎ

かんなぎ

借りて読んだ。三巻まで。あんまびっくりするようなこともなく、わりとふつう…というか、アレなオタ風にいえば「まあこうくれば、こうなるかんじかなー」というかんじの漫画だった。そういったジャンルやパターン化の意識が、実際にそれに適合する作品を読み重ねることによって若年オタの「自分の経路がオタの大勢にのっかっているのだなあ」感につながり自己を強化していくのだと思えば、まさにジャンル細分化と統廃合の短期循環する現代にあるべき作品のひとつだと思ったけど、それはべつにこの漫画自体への感想というわけでもない。このところ意識してこのての漫画を読んでいるわけなのだが、はやくもこの状態に陥ってしまっているというのは、やはりオタ漫画感受性の磨耗について意識と反省を促さざるをえない。ようするにおれがラノベになかなか手を出せないでいる要因のひとつが、これと同じで「ジャンル作品を読み始めると、かなり早い段階でこのような心理で大概のものを処理しはじめてしまうのだろう」という感覚があるからなのだが、どうにもこうにも。根底になんらかのユニークな現代感覚(つまりこの漫画の作者がほかの誰かではなく武梨えり氏であることの意味)が備わっているようにも感じのだが、おれの現在のコンディション上でそこまでを汲み取るためには、このようにオタ漫画一式を上から順番に読む的な流れでなく、せめて単行本の刊行ペースくらいの既刊でまったり読み進める必要があるだろうと思った。

自意識の発露にもアマチュアリズム的なナイーブさが…、とかちょっと考えはじめなくもなかったが、そのへんは改めてべつの機会に。