Halo 3
CAMPAIGN シングルプレイ難度 NORMAL はクリアし、マルチプレイにあれこれ手を出している。いやほんとよくできてる。デザインもネットコードもバランスも、よく練られてあるんだろうなーとしかいえない。システムはきわめてシンプルだが、武器選択や乗り物や地形によって様々な局面が生じ、狭いマップでも広いマップでも柔軟にゲームとして成り立っている。シンプルであることを利用し尽くした、現代型王道の FPS といったところか。
ざっとメモ。
- マップの種類はそれほど多くないが、ルールやモードがいろいろあって、さらにそれらをカスタマイズしてハウスルールを作り込むことができ、さらにカスタマイズしたルールを共有したりとかもできるようになっていたり、まあ何年も遊べるよう入念に準備されている。追加のマップとかも当然予定されているだろう。まずはこのクリスマスシーズンか、明けた来年早々か。
- 基本的に Ranked Match ではみんな大好き Slayer(ようは Kill 数稼いだやつが勝ち)というかんじ。Oddball とか人気薄で、複雑なルールのゲームは「ヴィートー(veto)」連呼になったりする(halo 3 の Ranked Match ではゲームモードやマップがホスト管理でなく自動選択となり、ランダムに決定されたモード&マップに半数以上のプレイヤが拒否権を行使すると再抽出となる形式)。武器縛り戦は好き嫌いが分かれるが、スナイパー戦とか慣れてないひとはなにもさせてもらえないまま Death 数量産みたいなことにも。Ranked じゃないソーシャルマッチではルールいろいろ。それでも Slayer の人気は高く、Big Team Slayer(8v8 の 16 人チーム戦)は盛況。
- 昨年から今年家庭用シューターのトレンドだったカバーリングアクションが Halo にはない、という部分が直接的にどうゲームに影響するのかというと、全員基本的に走りっぱなしという部分に落ちる。緩急なく常にめまぐるしく動く。GoW のローディーランのようなダッシュ要素もないので、いっそう速度差というよりベクターの勝負という意識が高まる。まあそれは順番が逆で、普通はそうである FPS に対して GoW はシステム的にゲームのテンポを「作った」、という話で。
- GoW がおれにとってよかったことのひとつに「レーダーがない」というのがあった、というのを痛感する。レーダー見ながら戦う癖が全然ない。画面の真ん中しか見てないので常に有視界戦闘。だから狭所での乱戦ではそこそこ戦えるが、前しか見てないので中距離以上では後ろや横からボコボコにやられる。先に命中弾くらいはじめてからの応戦で勝てるほどゆったりしたゲームじゃないから(中級者以上は仕切り直し能力も高いが)捕捉力重要。まあレーダーは一般的なシューターなら大概ついてつわけなので、これもまたジャンルの中で GoW が特にユニークだという話なのだが。R6V のマルチとかもレーダー見れなくて苦労したし。あれは基本屋内戦だからそれなりになんとかなったけど。
- さすがに無茶苦茶売れてるタイトルの発売直後だけあってマッチングで苦労するということがない。どのモードでも常に数万人のプレイヤが居る。マルチプレイモードの基本画面で現在接続しているプレイヤが世界地図上に白点で表示されるのだが、アメリカとヨーロッパはほとんど真っ白な状態といっていい。日本は太平洋ベルト地帯に沿って点々と…。条件設定して決定ボタン押したあとは自動でマッチングして試合開始まで放置しといてよく、またカウントダウンをアラームでおしらせしてくれるのも親切だ。Live をよくわかってる作り込み。
- 日本からだと ping 的に不利な面もあるが、殴り以外で不利に感じることはほとんどない。そこいらへんはラグを折り込んだ仕様設計とネットコードのうまさか。殴りにしても、片方が殴ったあと相手側の入力待ち受けをしてその時点で体力高いほうが勝つとかしてるっぽいとの噂。先出し必勝だとラグ負けしちゃうからな。まあそのへん設計思想の問題だが、GoW ではずいぶんせつない目に遭った。
とりあえずこんなところ。