デトロイト・メタル・シティ
雑誌で一回読んでああおもしろいなさすが人気あるだけのことはあるなと感心したことがあり、単行本を借してくれるというので二巻まで読んだ。
- あれ…?雑誌で読んだときほどおもしろくない、かも。
- なにか足りない気がする。スピード感?
- DMC って常に話がダラーっと進んでるというか、わりと停滞しているかんじが。単行本で読んだらそんな気になってくるってことかなあ。
- でもたぶんこのグデーっとしたかんじはメタルっぽいんじゃないだろうかという気はする。ハードだけど速くも重くもなく、なんだかジトっとしているような部分もあるかんじ。いやわからんけど。
- ただまあこの「本人いいひとなんだけどステージの上ではキャラがかわってひどいことをしてしまう」っていう図式は黄金の価値のあるパターンだな。なんにでも応用できてしまう。ネットでウケるわけだこれは。地方出身の心根の優しい若者が、ほんとは「同居人(猫)の写真です」「自作の詩です」「リンクの冒険」みたいなホームページやりたいのに、でもなんかそんなんとは全然違うひどいブログを書いていて、いろんなひとのブログを煽り叩き絡みクネり DIS りまくってブロゴスフィアの頂点にのしあがっていくという…みたいなんとか云々。いくらでもなんでもどこででも改変しうるな。「1 秒間 10 回○○」とか、○○の部分を改変するだけですぐに使える素材も豊富だし。現代は「ステージ上の人物よりオーディエンスのほうがじつはヒドい」ていう状況がひろがってゆく時期なのだろうかな。
- トラクターに乗っているコマのクラウザーさん一番かっこよかった気がする。なにげないところなのかもだけど。なにか死を運んでくるような姿勢だったので。
- 略語「DMC」のお株を完全に「デトロイトメタルシティ」に奪われた CAPCOM「DEVIL MAY CRY」の反撃はあるかなー。ないかなー。まあ CAPCOM 社は当座 XBOX 360「LOST PLANET」だけおもしろければあとはどうでもいいので問題ないかなー。