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ハウルの動く城

蛍光灯交換

TV でやってたので見た。おもしろかった。劇場で見たときはじっくり見れていなかったが(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20041215#p1)、今回は落ち着いてみたので、ソフィの最後のカットもちゃんと見ることができた。髪はヒロイン化したあとの色。顔はちゃんと見えていた。あと作画で引いていく部分の感動は、TV モニタでは特に感じなかった。映画感ってやつだろうか。そういう魔力は TV 電波に乗ると抜け落ちてしまうものらしい。逆に TV でしか見たことのないような映画の場合、映画館で見た場合に印象的であったのだろうカットについて感覚が鈍くなっていることに留意しなければならないよな。

ところでスタジオジブリ社の最近の広告コピーはすばらしいとか言われてるの聞いたことあるけど、あれがおれにはピンときたことないので、たぶんスタジオジブリ社の商売はおれ向けではないってことなのだろうな。マスのはずの、ああいったコピーにピンとくるターゲット内に含まれていないという。たとえばハウル公開前のコピーのひとつに「この城が動く。」ってのがあったんだけど、正直「えー、べつにいまさら巨大なモノがどんなふうに動こうが驚く客は居ないんじゃないのっていうか、「あれがどんなふうに動くんだろう」みたいな素朴な期待をいまさらアニメに寄せる客って居るんか」とか思ってしまった。まあこれは唾棄すべきヘビーユーザ的な立場から出てくる感想であろうな。おれの中であれは「最強に強まった表現技術力を背景にして、どんな無茶苦茶なシーンでもリアルに映像化してしまうハリウッド勢は確かにすごいが、ああいう過剰サービスとコスト競争したって負け確定なので弊社はあの路線の後追いはしない。採れる唯一優れて正しい方法として、制限内で最上の表現力を追求しつつ、見てる側にもがんばって妄想力を提供してもらう路線にプロモーションを仕掛ける」という意思と受け取れた。まあそれはいいことのひとつだからいやなかんじではない。けど好きなかんじでもないんだよな。老人が若々しいのはいいことだけど、どうせなら若者が老獪ってほうが見てて気持ちよいわけだから。で今年は「ゲド戦記」のアニメ版の CM で使われているのが「命を大切にしない奴なんて、大嫌いだ」で、これもなんというか一発目からやけにド直球に説教くさいのが出てきたもんだなというかんじで(北風と太陽でいえば北風側の台詞だよな感)、えーいまどきにこんなド説教を金支払って喰らいたいひと居るのかよってかんじだが、しかしいまどきの日本には「説教したい願望」と「説教されたい願望」が渦を巻いているらしいから、この台詞が届く層はあるんだろうなと思った。あー客じゃねえなまったくおれは。客じゃないのに買うからおもしろいという人生もあるので気にならないが。