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DC 発掘

ずっと脳内でモヤモヤしていた「おれのドリキャスはどこに埋まってんだろう?」問題を解決した。押入れの、ちょっとわかりづらいエリアに突っ込んであった。引越しの際箱などは廃棄しており、本体とケーブル類とパッドとビジュアルメモリ一式だけ袋に入れて丸めてあった。自室で喫煙していた時代のものなので、かなりボロボロ。現役時代の最後のあたりではたまにリードエラーを起こすようになってもいた。余命はそう長くあるまい。短くもないだろうが。これは N64 や SS 同様居間に置いとくかな。ちょっと考えよう。

VM は生きていたが、愛用していた黒スケルトンパッドが死んでいたので T に白コンを持ってきてもらって起動。こういう日に起動するタイトルは決まっている。CRAZY TAXI 2 だ。DC 版の 2 は、シリーズの家庭用オリジナル版最高傑作といってよい。セガ社は、ときどきこのような "神のゲーム" をうっかりクリエイトするので油断ならない。

  • クレタク 2
  • ビジュアルコンセプトの素晴らしさ(=絵柄としての「クレタクらしさ」の高い完成度)があるので PGR3 後に見てもそれほど色褪せないだろうとおもっていた、が、まあやはり見劣りはするものだな。薄い。そりゃな。けどこれはこれで十分と言いえる。絵柄だなやはり。絵柄は天井を規定するが、ゲーム開発マッチョイズムの中にあってもフォトリアルの呪いからゲーム画面をある程度開放する。
  • しかしおもしろい!まったく色褪せない!
    • 枯れたジャンルのゲームというわけではなく、むしろ突然変異的に発生したとさえいえる CRAZY TAXI が、現代で現役第一線のゲームと比較しておもしろいと言い得るのはすごいことで、これはつまり、クレタクが(当時の)高い技術水準に支持されたゲームでありつつも、一発目からすでにほぼ完成されたゲームシステムを備えていたということだ。逆に「一発目で完成しすぎている」というのは、以降のグレード&バージョンアップ路線=シリーズ化を困難にするわけなので、突然変異を突然変異のまま時代の枠に封じ込めてしまいがち、ということでもあるのだが…(クレタクが現代でもおもしろいのはすごいことだけど、それは「クレタクが直系の子孫を現代まで遺すことができなかった」ことの裏返しでもある)。ゲーセンで生まれたクレタクの、家庭用オリジナルとしての 2 は、家庭用なりのさらなる豊穣さを加えることに成功しているが、これよりさらに先と考えると止まってしまう。バリエーションを増やすとかならできなくもなさそうな気はするが、それこそゲーセンで 1 が開発されたときのような瞬発力でもない限り、これにさらに新しいなにかを付け加えるのはむずかしいだろう。
    • まあドサクサからいきなり大正解のものすごい近似値を叩き出したクレタクの根が絶えても、同時多発的にそのような流れは世界中のゲーム会社から生み出され続けており、それらのうちの流れを繋ぐことに成功したタイトルの中から、いずれクレタクよりも強く大きな正解が提示される日も来るだろう。たとえば GTA 的なゲームであるとか、PGR3 における新宿フリーランバグなど「ガイジンマッチョはデカいけどまだまだブヨブヨだなあ」と思うところはあるが、あのような流れ自体にはすごく期待しているし、それらがうっかり一線を突破して神の領域に踏み入れる日を待っている。
    • このへんから連想できるゲーオタのおなら@回顧としては、「CRAZY TAXI や Harley-Davidson & LA Riders を開発できたセガ社であれば、あれらの運転手をタクシーやバイクから降ろすだけで日本発の GTA を発明することだってできただろうに、なぜそっちにいかずシェンムーによって次世代 RPG 的領域(←「退屈さを伴わない十数時間以上のゲーム体験」へのアプローチ)に踏み入ろうとしたのか…」みたいなのもあるが、まあそれは別の話だ。駆動体を乗りこなすゲームよりも人間を殴るゲームのほうが人気を得やすいのだから、運転ゲーベースでなく格闘ゲーベースによってそれが発想されるのは妥当なことでもあったろう。「龍が如く」はおれが思ったよりも好評のようだ。時は流れてゆく。妄想はうらめしくなく、事実はめでたい。
  • ゲーム起動してパッド握って「うわ、わかんねー」と思ったが、はじまると指がなにをやるべきか覚えていてくれてうれしかった。
  • でもやはり極まらないとできない操作についてはほとんど成功せず。ギギギ。クレイジードリフトが全然クレイジーなかんじに決まらず、連続クレイジーダッシュには失敗しまくり、対向車線でのクレイジースルーもガンガンぶつかってしまって腕の衰えは隠しようもなし。結局 $13,000- ほどでゲーム終了。こ、こんなはずでは…。
  • まあでも一応 $5,000- は超えたのでエンディングも見れたし、初回としては良し。

それにしてもおもしろすぎる。XBOX 360マーケットプレイスで移植ダウンロード販売してくれないだろうか。XBOX 360 のパッドは初代 XBOX のパッドよりボタンの押し込み感が軽く(DC に近く)、アナログ入力を廃止してデジタルになってるので(http://www.4gamer.net/news.php?url=/review/xbox360controller/xbox360controller.shtml)、XBOXCRAZY TAXI 3」時のようなギア入力時のモッサリ感もなくなってるとおもうので、360 でならクレタク 2 を当時より楽しく遊ぶことができるんじゃないかと思うのだが。なんといっても埋もれさすには惜しすぎるタイトルであるし。

そのあと、T がひさびさに斑鳩やりたいというので遊んでいるのを見物。

  • 斑鳩
  • ひさびさのプレイだから気合入れても仕方ないし、モニタは横置きのまま。おれの場合のクレタク同様、だいぶ忘れていてミスも多かったが基本的には指が勝手に動いているというかんじで、見てて十分おもしろかった。結局最後の石ような物体相手の一分弾避けで残機がなくなり、ゲームオーバー。惜しい。

一応エンディングみるかとコンティニューしてみたが、エンディングのところでディスク読み込みエラーが発生してしまって、暗闇のまま音楽が流れる。T と二人で苦笑して煙草吸った。しばらくは DC で楽しめそうだ。