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携帯電話ゲームズ

THE 麻雀

PS2 のコントローラに我慢がならないと思える程度にはゲーミングインターフェースにこだわりを感じているおれの場合、現状の携帯電話は快適なゲーム環境を提供するメディアとは思い難い。というか携帯電話が携帯電話である限りはゲームにおもしろおかしく没入できるような環境が整備されることはあるまいと思っている。リモコンの思想に、ボタンを押すこと自体の快感を追求するような流れはむしろ異端ということだ。ある程度不便でも構わないのでゲームさせろというようなときにあればうれしいのが携帯電話ゲームなのだろうという位置付け。ちょっと話は外れて、PS2 で遊ぶ「GUNPEY」はまったく快適ですばらしかったが、でもどちらかといえば WS(ワンダースワン)で遊ぶちょっと不便な GUNPEY のほうがおれは楽しんでプレイすることができた、というような体験にヒントがあるのだろう。様々な割り切りがゲームをおもしろくするという世界観上のゲームたち。

で、現在おれが日常的に携行しているゲーム機は NDS だが、NDSGBA スロットにプレイやんが収まって以降、ゲーム機なのにゲーム以外の用途が増えてしまってこれはこれで困った状況に陥り、ならばゲーム機じゃないのにゲーム用途のある携帯電話と併用すればいいじゃないかという話になり、そのために携帯電話にゲームをいくつかダウンロードしてみる運びとなった。ゲーム機持ち歩いてるのにわざわざ携帯電話でゲームを遊んで、肝心のゲーム機は mp3 プレイヤとして使っているという状況も妙だが、そうなってしまった以上仕方がない。おれの場合半年ほど前まで五年前の機種使ってたというくらい携帯電話シーンの主流から立ち遅れた暮らしをしており、いちおうひとに借りてやってみたりとかは何度かしたけど自分で決意して金払って遊んでみようと思うようなことはこれまでになかった。そんなかんじなので、いまどきのひとと同じラインに立って携帯電話ゲーを見るためにはまだしばらく時間がかかるだろう。

使ってみてとりあえず実感できたのが、ゲームを遊ぶために必要な追加手続きのラクさ。通話可能エリア内ならどこでなにやってる最中にでも接続してダウンロードでき、お金は毎月の電話料金引き落とし時についでに支払われるので考えなしにボタンが押せる。ゲーム一本数百円単位なので敷居も低い。家庭用ゲーム機の場合でいうと XBOX の Live 登録時に感じたあっけなさに近いが、場所を選ばないという点でそれよりはるかに高い自由度が、携帯電話界では全社対応全機種についてすでにばっちり整備完了しているのだなあというあたりにプラットフォームギャップを感じた。こりゃみんな気軽に金支払うわけだ。

遊んでみたゲームは以下。

  • イース VI ナピシュテムの匣
    • http://www.falcom.co.jp/mobile/v_ys6.html
    • 本体プリインストールだったのでとりあえず起動してオープニングまで見て、なんか 3D アクションぽかったので即時終了、メモリから削除。おれはまだ携帯電話について快適な 3D ゲームプレイを期待できるほど環境が整っていると思っていないので、いまの時点では 3D のゲームはそもそも触れるつもりがない。NDS についても基本的な考え方はそれに近い。SFC 相当の変形スプライトに多少擬似ポリゴンみたいなのがくっついてくるとかそんなかんじ。まあがんばってうまい具合に駆使すればやりようはあろうと思うから携帯電話と違って回避したりとかまではしないけど。初代 DOOM のちょっとトリッキーなやつが遊べるとかそれくらいできれば十分だ。Jeff Minter 氏が 3D 表現を駆使した NDS 向けタイトルを開発中とか、そういうニュースでもあれば話は別だけど。
  • SIMPLE シリーズ V - THE 麻雀
    • http://keitai.channel.or.jp/content/detail.php?cflg=3&sid=110
    • 売り切り 99 円。貧乏人の小利口的な正義に従って、月額課金制の料金体系は選択しないのである。携帯電話ならとりあえず麻雀だろと思ってたので麻雀。なんか余計なのがくっついてきて割高になるのはむかつくので SIMPLE。こういう環境だと SIMPLE のブランド感も効果的だ。
    • で、ゲームだが、なかなかいいかんじに劣悪な操作環境を踏まえてあって、こなれた作りの小品といったかんじで良。グラフィックはしょぼいけど下位機種にも対応するためなんだろうしあまり気にしない。一点だけ、リーチ後の自動ツモ切りモードで当たり牌が出たときメニューがポップアップしないのが難。現状だと上がるために「メニュー→ロン」で 2 ストローク必要で、見逃しのほうが 1 ストロークでコストが低い。誤操作を狙ったゲーム性ってことなのかな。ほかに付け加えるとすれば、いま何局目なのかわかんないことくらいか。連荘なければ四局で終了。お手軽。
  • スターシーカー
    • http://www.grev.co.jp/mobile/starseeker.htm
    • 売り切り 100 円。
    • 100 えんだし G.rev 社に金を支払っておくのもいいかと思ってとりあえず買った。ヘックス版マインスイーパ。DC「どきどきアイドルスターシーカー」とおんなじだが画面が狭いのでクリア条件もまあなんというか。ああ。携帯電話に移植されましたねーというかんじ。ふつうに暇を潰せる。
  • アイドル雀士スーチーパイ
    • http://game.jaleco.co.jp/vgareso/t1idol.html
    • 売り切り 525 円。
    • SIMPLE の THE 麻雀が思ったよりもいい具合だったので、じゃあちょっとリッチ目の麻雀タイトルをもういっこくらい試してみるかと買ってみた。525 円と携帯電話ゲーにしては値が張ってるが、まあそこはスーチーパイ 2 のドットアニメーションはいい仕事だったなあという思い出料金ぶんと思うことにした。あとイカサマ脱衣麻雀の双璧といえばスーチーパイスーパーリアル麻雀なわけで、当然スーパーリアル麻雀のほうも検討したのだが、あっちは月額課金制の料金体系しかなさそうだったので選択外。なんか毎月シナリオがとかイベントグラフィックの読み込みがとか通信も煩雑そうだったし。リッチな環境じゃないところでリッチ感を追求しすぎると支払い効率ばかり悪くなるというのはほとんどの場合正しい。あとまた関係ない話だけども、いまからでも遅くないのでキララスターとブランニュースターズはコンシューマ移植されるべきだと思った。なお、その場合アニメーション部分がムービーじゃなくてドット絵であることは前提。ついでに検索してみつけた「脱衣帝国」(http://www.uminin.yi.org/game/kiban2.htm)というページを見てしばらく遠い目になった。
    • で、ゲームだが、さすがにグラフィックは綺麗なのだが「選択中の牌が見づらい」「方向押しっぱなしでのカーソル移動に対応していない」「リーチ時に(画面効果は入るけど)バイブレーションしない」など、THE 麻雀と比べると残念な点が目立つ。ううむ。あとTHE 麻雀とスーチーパイは、メニュー呼び出しボタンの位置が逆なんだよな。このあたりのボタンに対する機能割り振りのポリシーとかって携帯電話ゲーの場合ゆるいんだろうか。あとこのゲーム、遊んでるとやたらバッテリ食うのが困る。サウンドの問題もありそうな気がする。OFF にしても実はこれミュートしてるだけで内部的には鳴ってんじゃないのかみたいな。
    • ルールはスーチーパイ方式そのまんまで、持ち点ショボショボからスタートして敵の持ち点を全部かっぱいだら脱衣→次の敵へ。コンティニューは無限っぽいのでおなじみの開幕即死パターンでも安心だ。まだクリアしてないのでわかんないけど一キャラの脱衣は一回だけっぽい。そんな!馬鹿な!というかこのゲームダウンロードして起動前にプロパティ見たら「色々と期待していた人。水着まででゴメンネ★」と書いてあって、のっけからおお神よ!てかんじだった。けどまあ電車ん中で遊んでていきなり脱がれだしてもそれはそれで困るのでこっちのほうがいいっていうか。へたに頑張られると SS「アイドル雀士スーチーパイ Special」みたいに "宇宙人"(←あるべきところにあるべきものがないさま)呼ばわりされちゃうわけだし。

しばらく遊び比べてみてどうなったかというと、THE 麻雀一人勝ち状態に。スターシーカーはふつうにおもしろいんだけど、おもしろいことがわかってるので後回しになりがち。スーチーパイも、とりあえずひととおりクリアするまでは遊ぶつもりでいるんだけど、個人的にはスーチーパイなのに全然哭けなくてつらい。なんかもうちょっとポンポン哭いて軽く遊ぶゲームだった気がしている。イカサマポイントのマネジメントとかは(まあ考えるというよりは作業的だが)そこそこおもしろい。基本はスーチースティック用に温存で、余ってたら積み込みに割り振るかんじか。

とかなんとかで、THE 麻雀が、CPU の強さもそこそこでリズムよくサクサク遊べて最も具合がいいということになる。べつに毎回手応えのある麻雀ができるというわけではない。四局終了なので、こっちが親のとき早めのリーチで即ツモられたりしてどうしようもないこともある。数をこなす遊びだ。勝率は現在 52%。はじめて遊んだときにサクッと四暗刻をツモって「あーそういうゲーム?」と思いかけたが、以来役満は敵にもおれにも出ておらず、偶然だったようだ。ビギナーズラックというやつだろうか。