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Fate/stay night

結局のところ自分で遊ぶつもりはないので「Fate」について感想をちらほらとリサーチ。サンプル数は極めて少ないけどもべつに大勢が知りたいわけではない。印象的というか個性的でおもしろかった感想が以下(要約)。

  • 「どうでしたか」
  • 「1 シナリオ終えるのに 19 時間 57 分かかってた。3 ヒロインだから 60 時間かかるってのは本当らしい」
  • 「おもしろかったっすか」
  • 「まあ好き。けっこう楽しんで読めてると思う。ただ…」
  • 「ただ?」
  • 「注目していたギャルが攻略不可なのじゃよ」
  • 「はあ」
  • 「あと、クリアしたルートについて受け容れがたい点が一箇所だけあった」
  • 「一箇所?」
  • 「はじめから終わりまでおしなべて良いのだが、エロシーンで一箇所だけ「毛」についての言及があった。これは納得がいかない。世間ではそのヒロインのエンディングについての賛否などで揉めたりしているようだけどみんな目の付けどころ間違ってるよ」
  • 「ははあ」
  • 「まあもともとそれ系が得意ってわけでもないんだろうけど。要素頼りなエロ構築だし。そういう意味でも超(スーパー)アクション伝奇なんだよな基本が」
  • 「一箇所だけってのもまた微妙ですな。」
  • 「まあその一文をなかったことにして読めばいいんだけど」
  • 「脳内パッチですか」
  • 「脳内パッチかな」

このいはゆる「脳内パッチ」は、本来ソフ倫規制とかそういった事情の産物だ。

ソフ倫規制は「登場する人物は全員 18 歳以上の、大学未満高校以上な「学園」の生徒」とかそういった虚と実をエロゲーに生じさせた。もっと言えば「宿題で台形の計算をする 18 歳」とか「歯が生えかわり時期の 18 歳」とか「実の妹ではないけどほんとは妹」とか「生年月日と主人公との年齢差それぞれから導き出される年齢が、どう検算してみても合わないヒロイン」とか。ほとんどはシナリオ(または設定)の齟齬というかたちであらわれる。単純に考えればそれはシナリオバグとでもいうべきものだが、しかしソフ倫を前提としてエロゲーを見た場合に限り、それはハードルをくぐり抜けるために仕組まれた意図的なバグである可能性があるというわけだ。

虚を実に、実を虚に置き換えてようやくリリース可能な形になっているエロゲーを遊ぶ場合、その虚実を「本来の、正しく、矛盾の生じないかたち」にプレイヤ側が再度の(最終的な)修正を行わなければならない。「正しく」あそぶためにそれをやる、その能力やプレイのありかたのことを「脳内パッチ」と呼ぶ。

で、まあ、そういう、制作者が明らかにこのひとわかっててわざとやってるよという場合なら無条件発動だけども、「この制作者の場合べつにそういうふうなことは意図していないと思われる(すくなくとも断言できるほど証拠が揃わない)」という場合にも脳内パッチは適用可能で、たぶん Fate の当該ヒロインシナリオは、そのような例のひとつなのではないかみたいな。