matakimika@hatenadiary.jp

WELCOME TO MY HOME PAGE(Fake) ! LINK FREE ! Sorry, Japanese only. 私のホームページへようこそ!

ブラッディ・マロリー

matakimika2003-03-14

フランス人のアニオタ監督ジュリアン・マニア氏が、このうえなく適当にでっち上げたあほあほ映画っていうかんじだった。
ちょっと笑って、ドッと疲れた。しかしまあ食いやすくはあった。DVDで買ったりレンタルしてしまったりすると見終わるまでに何度も後悔したり鑑賞をやめようかと悩んでしまうと思うので、こういう映画は映画館で見なきゃだめだ。映画館で見るなら、ちょうどいい。
あたりまえだが怖くもなんともない。全編取ってつけたよーな展開。すべてにおいて既視感のあるシーンが、鉄の意志を感じさせるほどチープかつ楽しげに再現される(リスペクト魂っていうのか、丸パクリにならないよう注意を払っているようには感じられた)。最初から最後まで気が抜けまくり。セーラームーンパワーレンジャー車田正美、その他もろもろ、実際には違うのかもしれないっていうかたぶん違うんだろうけど、まあたぶん似たようなもの、そのすべてだ。まとめると、愛すべき駄作。
映画の神が間違ってこの映画を見てしまったら、なんともいえない微妙な顔をして黙って神罰を落とすかもしれない。でもこの映画を監督した男なら映画の地獄に落とされて悪魔に「貴様に今後一生駄作しか撮れなくなる呪いをかけてやる!」とか宣告されても眉ひとつ動かさずその呪いを受けるだろう。そんな程度の呪いなど彼はとっくに通過しているはずだ。

なんか妙に懐かしく馴染むかんじがするなあと思ってたら、音楽が川井憲次氏だった。
-
「ブラッディ・マロリー」は、3回見にいってスタンプがたまったらTシャツかポスターをもらえるっていうキャンペーンをやってるみたいなんだけどっていうか、たぶんこれ1人が3回見るってんじゃなくて見たひとが後日別のひとに「なんかへんな映画やってたんだよ、チープだったけどそれなりに味わいがあったから見てみなよ」とかいうかんじで友人などに薦めてもらって、合わせ技一本的な口コミ効果に軽く期待するみたいな戦略なのかなと思ったんだけど、もしそうだったら結構厳しいよなと思った。ちょっとひとに薦めるのはむずかしい映画だから。
自分の感想ってだけならいくらでも「おもしろかった!」「最低っす!」とか言えるんだけど…。公式BBS見てても、なんとなく他人にもおすすめできるみたいなことを書いてるひと居ないかんじだ。んー、やっぱ1人が3回見にきてねってことなのかな。いやしかし1回でも見ればもうおなかいっぱいだしなあ。