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シリーズ SPAM vs 人類 - なんとなく自アンのことを思い出した SPAM

普段あまり使っていないメールアカウントをひさびさに見に行ったら、まあたくさん SPAM が届いていて、あーと思いながらまとめて捨てたが、中にひとつだけ目に付いたものがあった。この、ナチュラルにオタを苛立たせる文体にはなにかがある。具体的には、自アンに連綿と受け継がれる「自アン民の神経を逆撫でするためだけに開発されたインチキ言説&フレーズ」のことを連想させて笑える(←つまり「オタを苛立たせる技術」も「それを見て苛立つオタ」も同じく自アン文化の界面でありオタの内側の出来事である)。

  • 件名:私は絶好調ですが、そちらはどうですか?(笑)

どうも(笑)
ずいぶんご無沙汰していますが、今はそちらはどんな感じでしょうか?
以前と変わらずですかね(笑)。
私のほうは絶好調な感じで、ホームページも作りました。
そちらにはお世話になりましたし、
一応教えておきますね。
http://xxxxxx.xxxx.xx/

どうですか?今度また時間のある時にでも。
私はホームページの通り絶好調ですので(笑)。
http://xxxxxx.xxxx.xx/

この SPAM 作文者に自アンで煽り箱作らせれば、なかなかのものになるんじゃないかなーと思った。一行目から「どうも(笑)」で、読んでてオタ的な苛々を誘う。というか全般的に「(笑)」の置き所が絶妙にイラつく。「w」でもない「(笑)」でもここまでのパフォーマンスが出せるんだなと感心した。執拗に繰り返す「絶好調」の空虚さが玄人受け。「ホームページ」の使い方の緩さも「>ホームページ」項を伸ばしやすいだろう。主文のなさは SPAM ならではだがそこも味になっている。こうなってくると URL を二回繰り返す SPAM 様式も俳句めいて見えてくる。世に才能はあるものだ。同時にそれが活かせる場と出会う確率の低さも痛感する。どんなものでもひとを笑わせたり幸せにしたりする可能性を持っているが、そうなっていない時にはそれらの大半は屑でしかない。高度情報化の努力は、必要な才能と情報をなるべく高確率にマッチングさせるためにこそ費やされてきたのだろうが。