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最近の漫画

Gears of War

このところ平均して週に 1.3 回くらい、定食屋に行って森川ジョージ「はじめの一歩」を掴み読みするリズムできていたが(←注文したあと漫画棚に行って適当にガッと掴んだあたりの巻を途中から途中まで読む)、今回は気分を変えて井上雄彦SLAM DUNK」にしてみたら感動した。おもしろさが目に入って脳に達するまでが速い。おれ側にすでに回路ができてるってのも大きいだろう。しかしやはりどうにもすばらしいなこれは金字塔以外のなにものでもない。山王工業戦のあたり。漫画以外ではありえないが、読んでる最中にはそこになにか漫画という感覚が希薄であるような、ふしぎな体験感。そういえば漫画読んでる最中のおれの視界のクロッピングはどうなっているのだろうな、ゲームとかでもそうなのだが。漫画のことを思い出すときなかなかその絵が印刷されている「紙」を持つ「おれの手」や、本のフレーム外にある床の景色とか、そういったものまで記憶に残っていない。純粋漫画体験というには遠かろうけども、わりと視界に対して漫画の絵以外の情報がないというような状態で切り抜かれて記憶されている。ゲームの場合にはもうちょっと没入感が高く、それはもちろん画面に占める面積や画角が漫画よりダイナミックかつインタラクティブだからだが、まあちょっと脱線した、ともかくそういうかんじで漫画を読みながら、もちろんそこは場末の定食屋でありおれはメシを食いに来ているのであるから、休みなくグラタンを食い続けもするおれ。その状況の圧倒的な正しさみたいなものが足から膝腰腹肩頭まで湧き上り行き渡ってゆく感覚。これだよなー、ただ漫画がおもしろいだけでなく、それがメシを食うことの充実感と渾然一体となり、どこか調子っ外れな現状肯定につながってゆくという。定食屋漫画の醍醐味というところか。