matakimika@hatenadiary.jp

WELCOME TO MY HOME PAGE(Fake) ! LINK FREE ! Sorry, Japanese only. 私のホームページへようこそ!

最近の読書

北方謙三水滸伝」の続刊もまだリリースされていないし、次は「ブラスト公論」を読むことになる、はずだったのだが、なぜかそうならずに、「水滸伝」の一巻を繰り返し読んでいるというループにハマっていた。いかんな。理由は単純で、ブラスト公論の版がちょっとデカいので、電車のなかでひろげて読みづらく、そこでたまたま持っている文庫サイズの「水滸伝」が気楽…という処理を連日続けてしまっていたという話だ。まあ「水滸伝」がおもしろいので繰り返し読みにも耐えるというのもある。まだ序盤も序盤で、波というよりうねりの拡大を予感させる程度の展開だが、そこかしこに北方節とでもいうような熱量が垣間見える。

「この燕青の両親も、言ってみればこの世の不条理に殺された」
魯智深が視線をむけると、燕青はうつむいた。細かい事情は、訊かなかった。
「兄弟だな」
「兄弟?」
「そうだ。しかし、俺たちの兄弟が、この世に多すぎると思わないか、燕青」
燕青は黙っている。盧俊義の茫洋とした眼が、魯智深を見つめていた。

ひとりでも、闘う。それを見て、誰かが加わる。気づくと五人になり、十人になり、いつか一千二千になっている。そういう闘い方はないのか。力を蓄えている間に、燃え尽きてしまうものも、あるのではないのか。

こういう心情や視線の交錯が描かれていると、良い序盤だなあと思う。お話はまだほとんど動いていない。布陣をはじめている途中といったところだろう。どこから展開がはじまるのか楽しみだ。三国志のときはわずかとはいえ予備知識があったけど、水滸伝についてはまったく知らないといっていいので、おれの水滸伝標準は北方謙三氏版ということになる。キャラクタの名前などには、OVA 版「ジャイアントロボ」でいくつか見たようなものがあるので、読みながらそちらの映像イメージが合流してくるかもしれない。とりあえずのところ、戴宗の脳内声優は若本規夫氏の予定だし、呼延灼というと一言も喋らないのではないかという印象がある。どちらも名前だけ出てきただけで、まだ登場していないのだが。

ていうかブラスト公論よまないと。あれはデカいので、休みの日にでも公園とかに出て読むかな。