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COMIC MARKET 70 一日目

秋葉原

とにかくにも非オタのひとのオタ認識の度し難い点の第一は「オタク=コミケ秋葉原」と思っていることだが、この問題が深刻なのは、オタの内側に居ることを自認しているひとにおいてさえ最近はこのての世界観のひとが少なからず居ることだ(さすがに多からずではあると思う)。もちろん誤りだ。秋葉原に行くオタも居るしコミケに行くオタも居るが、逆にコミケに行かないオタも居れば秋葉原に縁のないオタだって居るわけだ。かつてよく秋葉原は「聖地」に喩えられ、コミケは「聖戦」に喩えられた。あらゆるネタは世代を経過するとベタ化するので、しばらくするとマジで秋葉原を聖地だと思い込むひとや、コミケを聖戦だと思い込むひとなども稀に出てきはじめるわけだが(もちろんオタクは信仰ではないので、ベタ側のひとでもべつに宗教的情熱とかはない)、まあそのへんは置いとこう。とにかくこの比喩を使って考えると、「聖地に巡礼せず聖戦に参加しない信者」が無視されている。オタクはそれほど単純ではない。だいいち聖地といっても宗派によっていろいろある。誰にとっても秋葉原が聖地なわけではない。また聖戦といっても解釈はさまざまだし、それが聖戦であるかどうかを見極めるリテラシはいつの時代にも問われてきたという、これも当然のことだ。

まあいいじゃないか細かいことだし大雑把に認識しておけばよい程度に縁遠いひとからすれば間違いだろうが正解だろうが大差ない、とは思う。けどこの細かさはやや引っかかるのだよな。「秋葉系」のメモでもちょっと書いたが(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20041120#p1)、オタクは全国どこでもオタクになれるのだ。どこの県にでもどうしようもなくオタクでしかないひとが居る。これは間違いのないことだ。ひるがえって秋葉原コミケはというと、これは東京の話だ。つまり「オタク=秋葉原コミケ」というのは、表面が「どうでもいいトピックをキーワードで大雑把に一括りにする知恵」としてあるけど、裏面は「オタクをサブカル的な理解へ落とし込む罠」でもあるんじゃないかということだ。秋葉原コミケとくれば、オタクがまるで東京にしかない現象のようではないか。サブカルは、まあ確かに東京でしか生まれ育たないものだろう。けどオタクはな。どうにもな。

どのみち現象を解釈して意味づけて分類するのはメディアのやることだし、そして(すくなくとも現在のところ)メディアというのはだいたいが東京なので(それゆえにサブカルは東京でしか生まれ育ちえないわけだが)、ともかく、「オタク」にしても「東京のアリモノ」を使ってしかそれを解釈することも意味づけることも、多忙なメディアにはできなかろうと思う。ので、まあいい。いいのだが一応メモしておく。

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あとコミケだが、人ごみを見ただけで満足して、会場には入らず帰った。