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ファミコンウォーズ DS - 双子島決戦

ひさびさのファミウォー DS 対戦。やはりファミコンウォーズは対戦が良い。NDS の良い点は、まず携帯機であるからそれぞれのプレイ画面が見れないことだ。これにより索敵 ON 設定が活きる。索敵が ON と OFF では戦術がまるで変わってくるのでどっちがいいかは一概にいえないが、感覚の話でいえば ON のほうが 10 倍緊張するし楽しいしギャーってなるのでなるべく ON がよい。据え置き機の場合こうはいかない。互いに互いの画面が見えないためにはネットワーク対戦でなければならず、しかもたぶんファミコンウォーズほどに長いプレイ時間を要するゲームの対戦はネットごしの関係性では継続困難だろう。じゃあ同じ部屋に居る人間同士ではどうかといえば、視界を仕切るために TV 画面に段ボール貼ったりとかして手間のかかる遮蔽をしなければならないし、それでも完全ではないし、十分でもない。そういう面倒くさいことを NDS は携帯機であるという一点だけですべてクリアできている。加えて NDS は無線通信に対応していることによって、長時間に及ぶ対戦中互いに姿勢や位置を拘束されずリラックスした姿勢でゲームできる点も大きい。無線 ON で数時間以上つけっぱなしにする必要があるので、充電器必須となるのが難点といえば難点だが、まあそれぞれが別のコンセント付近で寝転がってやっていればよいので問題ない。

またファミコンウォーズは、対戦に時間がかかりすぎることから一般的にはあまり良い対戦材とはいえないのだが、「攻めるに難しく守るに易し」というバランス調整から膠着状態に陥りやすく、双方ブレイク数回繰り返してどうにも戦線が動かなかったら講和する(そういうメニューはゲーム内には存在しないので、ある時点でプレイヤ同士が口頭で相談してゲームプレイ自体を中断して握手する)というかんじになりがちで、この「勝っても負けてもいないけど十二分に戦って引き分けた感」の脳応えが良いので後引くというか、おもしろいというか、引き分けこそが楽しく、すごく上手く戦術が決まって均衡を崩すことができればものすごくうれしいという独特の対戦感覚があり、何度もあそびたくなる。前述のとおり時間食うんだけど。へたすると一対戦に一晩かかったりとかする。二回はやる気が起きない。

で、対戦。今回はフタゴジマ。設定は索敵だけ ON にしてほかはデフォルト。ユニットは陸と空で海はナシ。三つの大きさの違う島が連なった横長の両端にレッド軍とブルー軍。レッド軍は中間線までに都市がかなりあるが初期支配都市数が少なくまた道が広いぶん守るにはむずかしい形、ブルー軍は狭いほうの島からスタートだが初期支配都市数ではレッド軍を圧倒している。おれはレッド側。つまり序盤攻め入ってくるブルー軍をどう捌くかで勝負が決まる。

  • 序盤。我がレッド軍側の島は残りふたつの島を合わせたくらいの大きさ。ふつうにやっていれば、たぶんこの島ひとつを守りきるぐらいの防衛線で精一杯だろうというかんじ。初期支配都市も少ないので戦力はロクにそろえることができず、「困ったときはバズーカ兵量産」の鉄則に従いとにかくバズーカ兵を作りまくって近場の都市を占領しつつ中間線まで前線を進めていく。ブルー軍は初期からかなり機械化部隊を作れるはずだし、実際こっちが軽戦車も作れない頃からイヤなタイヤ音やキャタピラ音が聞こえてくるのだが、山の上に立たせた歩哨の視界にもなかなか敵影が見えてこない。一応島をつなぐ橋二本それぞれの手前に敵偵察車が見えたが、それ以上進んでくる気配なし。ただその後ろに着々と戦力が整備されてきている気配はある。陸上の偵察車と山頂のバズーカ兵ではバズーカ兵のほうが視界が広いので、どうやら敵はこっちの前線規模を把握できてないようだな。こっちの動きが(文字通り)見えないので、不気味がって侵攻してこれないというかんじか。まあ敵が慎重なのはありがたい。いまのうちに占領都市数を増やさせてもらおう。でも島の境界線南端にある中立都市までは手が回らず、しかも敵偵察車の視界にたぶん入ってて、結局占領する余裕がなかった。これが後々まで響いてくる。
  • 河をはさんで何度か小競り合いをしてみて敵戦力を推定。どうにも明らかにロケット砲とか物騒な武器が充実しはじめているブルー側に対してこっちはバズーカ兵中心の人海戦術…というほどにも数を頼めない状態。ユニット数ではほぼ拮抗してるが内容がショボすぎるうえに支配都市数で劣っている。これはいかん。でも資金差はいかんともしがたく、しかもおれショーグンをキクチヨにしちゃったので生産コストが微妙に高いんだよなー。まあそのぶんスペックが高いので弱兵でもよく戦うはずだけど。とにかくにも手を休めるわけにはいかない。敵地上軍急襲用に爆撃機…が欲しいけど金がないので戦闘ヘリなど作って山の後ろに配置しておく。あと向こうからもローター音やジェット音が聴こえてきてじつにイヤな雰囲気なので対空戦車も準備。しかし戦線がそれなりに長いので北側か南側かは博打になるな。最初の一撃は北側から来そうな雰囲気なので、とりあえず北よりの中間点に配置。先に対空戦車を叩きに戦車部隊とかが来るようなら、それを戦闘ヘリで潰しておいてあとはバズーカ兵で壁つくってもたせるかんじ。
  • 中盤。南北の橋から渡河してくる敵部隊を歩兵中心に迎撃して、何度も撃退するもこちらの消耗も激しい。最初の大規模な侵攻はやはり北側からで、敵偵察車をこちらの対空戦車で食いに行くという形で餌を置いてみたら一気に突き破られてやばかった。まあそれなりの戦力があるだろうと思ってはいたがロケット砲が一つじゃなくて二つだったというのと、戦闘ヘリだけでなく爆撃機まで居たというのは予想外だった。必死こいて配備したロケット砲を一度も使うことなく撃破され、また戦闘ヘリ部隊二つを全滅させられつつ、なんとか押し返した。
  • 南側は河を挟んでこちら側にある中立都市を取り合っての消耗戦。ブルー軍は橋の向こうにロケット砲陣を敷いてこちらの歩兵がノコノコ占領しに行くたび間接射撃でボコボコにしたうえで偵察車や軽戦車や、たまに重戦車(!)などで押し出してくる。こっちもロケット砲(一両だけど)を若干後方に置いて、あとお馴染みのバズーカ兵柔壁循環防御で対抗。しかし資金的な問題でバズーカ兵の補給が途絶えがちでジリジリ押される。工場から前線まで移動に数ターンかかるので、ニーズに合わせてうまい具合に生産調整できないのも痛い。ちゃんと先を読みつつ計画的にやってけばいいんだろうけどうまくいかないんだよな。戦線は北にも南にもその中間にもあって絞りきれないし、敵に絞られると支えきれる厚みもないのでむしろ戦力を集中させないよう散発的にこちらから渡河する気配を見せたりしないといけない。
  • どうも敵ロケット砲は計四両前線に配備されている気配濃厚。こっちは一両。間接系のユニット生産まで金がまわらない。重戦車や新型戦車の気配が見え隠れしているので決定力として爆撃機が欲しいが、航空機を潰しあいに使って勝てるような余裕は当然ない。敵は対空戦車も余裕をもって準備しているので一度使えば次のターンには撃墜覚悟となる。北側の橋ではたまにこっちから攻め入ることもあるけどあっさり押し返されるし、南側は渡河する余裕などなく一方的に攻め入られてはどうにか押し返す状況。それも危うくなってきて、完全には侵入を遮断できなくなりつつある。攻めるためではなく守るためにここはひとつインパクトのある部隊が必要…となると、ステルスだ。が、そんな高価なの作ってるとバズーカ兵の補充が一旦途切れるし、たぶん敵が大規模な侵攻をかけるとすれば南北両面から一気に来るだろう。時間が間に合うか、手が足りるかどうか。
  • とにかくにもステルスを製造。ジェット音を聞かれると戦闘機などを準備されてしまい、せっかくのステルスの優位性が失われかねないので、空港直上で「隠れる」を選択、そのまま待機。ステルスがステルスとして無敵でいられるのは最初の一回だけ。一度敵の前に姿を見せれば次からは戦闘機が来る。逆にいえば、ステルスを作ったことで次回以降の作戦向けに地上攻撃のできない戦闘機を一機以上作らせて敵資金を削るということだ。現在すでに戦闘機を準備されていた場合、どうしようもない。
  • 終盤。南側からの敵の大規模な侵攻(爆撃機や新型戦車や重戦車やロケット砲、対空戦車などで輸送車に乗った歩兵を護送してくるという万全の態勢)を支えきれず中立都市を占領され、拠点を作られてしまった。ステルスの登場はそれなりのインパクトを与えたようだがユニットひとつで戦局をひっくりかえすことはできず、結局敵に囲まれたまま燃料切れになって墜落した。そもそも最終決戦兵器とかが出てくるようになると敗色濃厚なわけよな。戦争とか知らない世代でも、エヴァンゲリオン見てればそれくらいのことはわかる。
  • 高価なユニットを生産できないという弱点がブレイクゲージの面でも徐々に響いてきた。バズーカ兵で必死に押し返すわけなのだが、そこで頑張って効率よく敵を削ってしまうもんだから敵のブレイクゲージがよく貯まり、こっちのゲージは貯まらないという悪い循環に。タッグブレイク喰らってもこちらは反撃ブレイクできないという状況になり、まさにジリ貧。あとステルスを見たブルー軍はちゃんと次から戦闘機を飛ばしてきた。厄介だ。けど戦闘機は陸上戦力中心のおれの軍勢には大した影響を与えないのでまあよし。戦闘ヘリは潰しあい要員だから、逆に戦闘ヘリで敵戦闘機をこっちの対空戦車のテリトリーに誘い込めればそれはそれで勝ちだし。で、懲りずにまたステルスは製造、潜伏。こいつを動かすのは敵戦闘機を潰したあとだ。ステルスしっぱなしだと燃料切れしやすいことはすっかり忘れていたので、次はちゃんと補給車とコンビで運用しよう。
  • 南側の中立都市を占領された時点でほぼ降伏は決めてあったのだが、敵にそれ以降の攻め手が意外となくそのまま戦線は膠着。ていうかバズーカ兵中心でこのまま現在の支配エリアは守りきれる気がしてきた。北側は結局守り切れているし(北側には敵側からは道路が通じていないので、敵も戦力増強がむずかしいというのもある)、南側の対策はそれなりに有効に働いているし、中間地帯の森を活用して潜伏→撹乱がうまくいっている。支配エリアが減って前線と司令部の距離が短くなってくると、ユニットは素早く行き届くし部隊の連携は密になるしで、とにかく守ると決めればどんどん守りやすくなってくるというファミコンウォーズパターン。でもまあ結局中間都市の競り合いでは負けたし、守りきれても攻め入る余裕は今後とも出てくる気配まったくないしで、41 ターン目に降伏してゲーム終了。おもしろかった。

とにかくマップみれば南岸の中間都市がキモになるのはわかりきっているのだから、開幕に輸送車作って真っ先にあすこを占領しに走るべきだったかなーというのが反省点。といってもあの都市はこちら岸にあるとはいえほかの都市との連絡も悪いし工場からの距離もあるしで、相当守りづらい土地ではある。結局取られていたかなという気分はある。とにかく占領しておいてから歩兵をうしろの山まで引かせて、結局誘い込みつつ防戦という形になっただろう。で、こちらは守りやすくあちらは手薄になりがちなはずの北側をメインに攻めつつ南北のバランスで戦局を転がしていくかんじに。今回は、ひさびさに遊んだということもあって戦略面がとことんダメだった。ほとんどを捨石というか単発の動きとして扱ってしまい、次々に繋げていくことができなかった。それができていれば、もうちょっとてこずらせることができただろう。