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UNBREAKABLE

ミスターアンブレイカブル。日本公開(2001)当時かなり期待され盛り上がった直後に「おもしろくない」みたいな評判が一世を風靡しちゃって、えーそうなのと思いながら結局行く機会がなく、四年後の昨日に TV で見ることになったのだが、おもしろかった!こういうの大好きだ。なんだよ!評判に騙された!いや騙されたというのは違う。なんの温度もなく数年後 TV で見たおれは騙されなかったのでおもしろかったが、劇場に見に行ってアンブレイカブルがつまんなかったひとは、騙されに行ったのにも関わらず、騙されることができなかったという点において騙されたと感じたので、怒ったのだろう。

こことか読んでみると、公開当時「つまんなかった」と言ってるひとたちの気分が感じ取れる。ああなんかそうなのかという。ちょっとわかる気がする。まず同じ監督の前作(前々作だっけな)「The Sixth Sense」の印象が強烈だったのだろう。そして映画宣伝のコピーがファンのそういった部分を煽ったのだろう。で映画自体は、ファンが期待するような騙し方をするようなものではなかった、と感じられた、という。「寝た」とか「○○の時点でオチがわかった」みたいな感想が含まれてるあたりには、「延々と批判しつつも押井守氏作品から離れることのできない人々」と似たような雰囲気も感じたが、そっちよりはアンブレイカブルのほうが受け皿は広そうだな。「残念」とか「調子に乗りすぎ」系の感想というのは、いやそんなに自分の前のめり姿勢をメタ自慢話に転換しなくてもと客観的には思うけど(いまとなってはあんまアレだが「延々と批判しつつもエヴァンゲリオンから離れることのできない人々」みたいなのと感覚が通じてたのかもな当時)、でもこういった前のめりなファンを受け止めてこその映画という世界もありはするわけだし、おれにも場合によっては積極的に前のめりになっていきたいという分野があるわけなので(ゲームとか)、あんまひとのことをどうこういえる立場にない。実際おれも公開当時にアンブレイカブルに大期待して劇場に足を運んでいたら、こんなふうに思ったかもしれないしなあ。入場料ぶんだけ増幅されておもしろかったと感じた可能性もあるけど。

感想を書く日記じゃなくて、感想の感想を書く日記になってしまった。リアルアメコミヒーロー映画の系譜とか調べてこの作品の文脈上の意義とか語れるようなひとなら、おもしろいこと書けそうだなあとは思ったけどおれはそういうのわからんので書けない。