桜の国探訪
こうの史代「夕凪の街 桜の国」の最後のあたりで背景にちょろっと出てくるイスラム風の塔が思い当たって、あれじゃねえかこんな特徴的なフォルムは、以前Sさんに中野区近辺のへんな建物を案内してもらったとき見た野方給水塔に決まってるじゃないかと思ったけど、
- 野方給水塔
でも実は板橋区にも同型の給水塔があるので（http://www.geocities.jp/tanglewood803/kyuusuitou01/01L.html）それだけだとどっちかわからんということになるのだが、主人公宅の最寄駅が新井薬師前であることと、桜並木が印象的なことから、やっぱりあれは中野のあの界隈であるのに違いないとめぼしをつけて、あのへんならそう遠くもないっていうかむしろ近所といえなくもないくらいの微妙な距離かなと思ったので、中距離散策気分で行ってみることにした。地図で確認。
- Mapion で野方給水塔所在地のあたりを表示
どう見ても自転車圏内だったが、Yahoo も携帯電話の天気予報機能も週末は雨だと告げているので、どうしたものかとちょっと迷って、でもやっぱり自転車でいくことにした。雨降ったらそのとき考えよう。と思ったら漕ぎ出した途端降り出した。ゲーン。意地で決行。
給水塔（水の塔公園）に到着。裏手に「みずのとう幼稚園」がある。水の塔というと FF とかで出てきそうだな。あ！水のクリスタルが！エクスデスに！ファファファファファ、みたいな。またはものまね師ゴゴとかが居るかんじ。V と VI が適当に混じったかな。ともあれここで一旦持ってきた単行本を確認、給水塔傍を通り抜けるコマは間違いようがないので、まずはそこぞと激写ボーイ。ボーイとかいう歳では断じてない。雨。ゆううつだ。
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で、問題はラスト近くの見開きの光景だが、これが見当たらない。心象とかぶせて描かれてもいる気がするのであの光景そのものは実際にはないかもしれないと半分思っているのだが、あってもおかしくなさそうでもあり、わからないので、偶然見当たらないものかなと付近をグルグル巡った。
実をいうとあの見開きそのままの光景をかつて見た気がしていたのだが、違った。これ。
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漫画だと給水塔の、ウルトラマンでいうとトサカの部分（？）が見えないんだけど、写真ではトサカが見えてるのでこれ角度違うんすな。もうちょっと回り込まないと。さらにいうとここには歩道橋がない。撮影地点よりちょっとうしろに一応それらしいのがありはするんだけど、その橋の向こう側まで回ってしまうと給水塔が見えなくなってしまうのだ。
新井薬師前駅から給水塔を抜けた先、そして給水塔のトサカが見えない方角であることを考えると、やはりここではないということになるかなあ。給水塔に対してほぼまっすぐの桜並木のある大通りという点だけは合ってるんだけど。
また次の機会にでも再調査してみたいところ。桜が咲く頃くらいに。花粉症で外出歩けないかもしれないけど。
あと野方給水塔の近所にある哲学堂公園は、あれもあれで非常に見所のあるっていうかないっていうかなんともいえない風情が絶妙な公園なので、何事にもガッカリしない強い心を持ったオタにはおすすめかもだ（参考→http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/matidukuri/130-midoritokouen/tetugak1.html）。哲学を？
