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RPG はバイト

  • ただしこれは、オンライン RPG 登場以前の時代の話なので、MO だとか MMO だとかいうような昨今の事情とかとはまた別。昔話の一種。当時に話題を共有できてればべつにいまさら書くようなことでもなかったのだが、似たような意見のひとと意気投合できたためしがなかったので、これはおれだけの感覚だったのかなーと煮えきらずにきている。

RPG とアルバイトは似ている。プレイしている感覚が。以前に「DRAG-ON-DRAGOON」を遊んだときに感じたことで、書かないと忘れるなーと思いつつ書かなかったことをいま思い出したのでまた忘れないうちに書く。とはいってもあんま思い出せないうえに、骨子のあるような話じゃないんだよな。余談のよせあつめみたいなかんじ。なんか煮えきらず突っ込めずワキも甘いが効率優先で。思い出したらあとで追加。

  • さっそく余談になるが、「DRAG-ON-DRAGOON」の BGM は、ライン作業の肉体労働バイトなどをやってるときにヘビーローテーションかかっちゃうと相当ヤバい音楽だと思う。延々と繰り返される短いフレーズは、単純工程をベルトコンベアが停止するまで繰り返しつづける作業の性質と完全に一致している。宅急便の集配所とか自動車の組立工場とかで働いてるときに聴いたら発狂を通り越して平常心になると思う。
  • 続けて別の余談で、データによって立証されたわけではないのであれだが、RPG を真剣に遊ぶことの可能な年代って高校までだと思っている。大学以上になると RPG への接し方はちょっと変質してくる。飽きるとかそういうことじゃないんだけど遊び方がドライになるような気が、するような。熱心にやりこむひとも居るは居るんだけど、ちょっと突き放したかんじのあくまでもやり込みとしてのやり込みだよなみたいな部分が感じられた。なんでそうなるかといって、べつにひともゲームも大して変わるわけではなく(←ひとはともかく ROM カートリッジ時代のゲームは、リリースしたら最後回収でもしない限り変わりようがなかったのだし)、取り巻く環境に別の要素が絡んでくるからだ、つまり、アルバイト(バイト可の中学高校なら、大学以前からこの感覚にシフトしていくのではないかとおもう)。バイトと RPG をつなぐキーワードは時間とお金の関係、時給的感覚だと思う。バイトは時間を費やして、費やしたぶんだけのお金をもらう、RPG は最初にお金を支払って遊べるだけの時間をつぶす。まあ流れは逆なんだけど、仕組みというか、構造内で時間を消費してる感覚は近くなるというか、感覚自体が近いかどうかはわからないけど、一方向または双方向の影響があるのではないかと思う。
  • 余談。多くの場合、アルバイトに触れることで RPG は色褪せて見えるのではないか。いやそれとはまったく逆に、非排他的な、共存関係を作る場合もありそうだな。このへんいろいろ話聞いて回らないとなんともわからん。
  • 余談。逆にいえば RPG は、アルバイトが許可される年齢以前からバイトの感覚を培うツールとしても機能しているような気がする。RPG によって世の小中学生たちは、あらかじめアルバイターとしての修練を積んでいるのではないか。
  • 余談。「勇者買い」という用語がある。主に大学生や専門学校生、フリーターなどの層で適用される。所持金 330G に対して 320G のくさりがまを躊躇なく買ってしまうというような、ドラクエの勇者的な行動を指す。ドラクエ上においてそれは特に異常な行動ではないのだが、これを現実に置き換えるなら、所持金 8 万円に対して 7 万 6,000 円の LD ボックス(←このへんが時代感)をガスっと買ってしまうオタの図などになる。おまえそれ買っちまったら家賃ガス光熱費食費そのほか諸々はどうすんだみたいな。最悪帰りの電車代まで足りなかったりする。宵越しの銭は持たねえ云々以前の、恐れを知らぬ無計画主義。この恐れを知らぬあたりが勇者。「大人買い」に近いともいえるが、違うところは経済力で、大人は 320G のくさりがまを買ってもどうにかなるから大人買いをするところ、勇者はどうにもならなくても 320G をえいやあと払ってしまう。経済感覚がアレフガルド。もちろん彼らの生活には最低限の保障が存在しているから(「かあちゃんスマンごめん金なくなったたのむ堪忍や助けてくれごめんなさいもうしませんがんばります(マジで)」等)、まあ野垂れ死にすることはあるまいという安心が、こうした勇者買い行動を後押ししている。王様「おお ○○ よ しんでしまうとは なさけない」のかわりに両親「おお ○○ よ かねがないとは なにごとだ」と怒られて、彼らは死後コンティニューされる。…されない場合もある。
  • 余談。だいいち、この職業「ゆうしゃ」てのがまずあやしい。特に何の専門家ってわけでもなく、なんか魔王が現れたから漠然と討伐の旅をやっている。平時の勇者を自アンではなんというか。フリーターか若無職である。ドラクエはフリーターが世界を救う物語なのだ。物語のあるドラクエの世界においてフリーターは勇者であり、物語のない現実の世界において勇者はフリーターである。それだけのこと。FF でいうとジョブ「すっぴん」。フリーターがフリーターであるのは、現在たまたま救う世界を与えられていないからに過ぎない。
  • 余談。ようするに、フリーターだニートだと世間が騒いでいるが、すくなくともその一方であるところのフリーターに関しては、ドラクエとかそういった、オフライン RPG によるゆうしゃ的思考サイクルも一因として数えることができるのではないかみたいな陰謀史観。とばしすぎ。ブレーキブレーキ。

あとほとんど関係ないのだがついでの余談で、女には「不思議ちゃん」ていうそれなりに気遣いの感じられる呼び名があるのに、これが男だとなんの捻りもなく「奇人」とか「変人」になるのはちょっと不公平な気がした。ドキンちゃんバイキンマンみたいな。ていうかこれ「DRAG-ON-DRAGOON」以外のなにかの余談だったような気がする。関係なかった。余談って単語にひきずられてしまった。