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DEATH NOTE 1&2巻

デスノート

Tが買ったというので「デスノート」の1&2巻を借りて読んだ。

  • ネタ1こで拡げていく手法は「サトラレ」的。ただしあちらは読み切り調、こちらは続きもの。
  • 能條純一氏が描いたら(対比として)おもしろそう。
    • 能條純一氏の漫画はハードボイルドが基調にあり、つまり、キャラの心情を心情として直接描写したりはあまりしないので、膨大なモノローグで成り立っているデスノートのような漫画は「たぶん能條純一氏だったらこのようにはならない」。
    • そのうえで、しかし、氏は(主に麻雀漫画のジャンルでノウハウが継承され発展している)「バストアップのハッタリ台詞漫画」の巨匠で、そのようなひとがデスノートのような、
      • 画力があるのでバストアップ縛りからは開放されている
      • キャラクタの人間力に拠る「ハッタリ台詞」ではなく、シーン構築力による「ハッタリ会話」で構成されている
    • といった「ハッタリ次世代」以降の漫画になったらどうなるかを妄想してみると、いろいろ発見がありそうな気がする。
    • しかしなんでまたおれはデスノート読んで能條純一氏を連想したんだ?と思ったら、そういえば能條純一氏は「月下の棋士」でハッタリ将棋漫画を描いていて、小畑健氏は「ヒカルの碁」でハッタリ囲碁漫画を描いていたからか。
    • じゃあ週刊少年サンデー連載中の「奇跡の少年」と対比させりゃいいということにもなるが(←能條純一氏が描いてるハッタリ会話漫画だから)、あれはなんかいまいちピンとこないんだよなあんま読んでないけども。この場合に限っては妄想してたほうが実がありそう。
  • 週刊少年ジャンプ連載漫画の少年漫画っぽさっていうのはネタの大量消費にあると思ってたので(たとえばデスノートジョジョの敵だったら数話分くらいでやられそうなキャラになる)、そういう意味では青年誌ぽい落ち着きなのかな。
  • あんまり細かいところや、先の先まで考えてなさそうながらもサスペンス調に展開していく状況は、「そういうルールか」と了解したうえで楽しめる種類の快楽だから、ある意味で「高度な」漫画だ。どんな世界でも円熟以降にはこうした(ライブ感のある)作品が注目される気がする。
  • 客層とかではなく、消費のされかたとして、この漫画が戦っていく漫画は…案外「魁!!クロマティ高校」かもなと思った。

おもしろかった。借りて読みたい漫画。