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アニメ体力問題

この五年ほど、徐々にアニメ体力が低下してきているように思っていて、こちらはちょっとやばいと思っている。

アニメ体力というのは、言葉のとおり「アニメを連続で見続けるために必要な体力」のことだ。常人はけっこうアニメ体力がない。一〜二時間で「なにか別の見よう」と言い出す。アニオタはかなりアニメ体力がある。一晩中上映会やっても平気だったりする。はっきりした色彩、わかりやすい記号情報、そのわかりやすさゆえに脳の行う単純処理が膨大になり、疲労する、それに対する耐性のようなもの。訓練によってそれは高めることができるし、嗜好によってあらかじめ高いひと低いひとが居る。

似たような体力としては、白黒フィルム体力というのもある。白黒映画は、色情報が抜け落ちてるので、それをなんとなく補完したりしながら見てしまって、それによって脳が疲れて、慣れてないひとは映画を 1,2 本見ただけでもけっこうグッタリする。名画座通いとかをきちんとやってるような映画オタ以外には一般的にあまり縁のない体力だが、怪奇系とか特撮作品などを辿っていくといずれ白黒映画は避けて通れなくなるので、道に長じた特撮オタも白黒フィルム体力が総じて高くなる傾向にある。ほかに似たような体力としては、ブルーフィルム体力というのも以下略。

まあともかくアニメ体力だ。中年に近付くにつれそれが努力していなければ低くなっていくことはわかっていた。あまり努力していなかった。ので、順当に落ちている。というか、「見るつもりで見る」なら一晩でも相変わらず平気なのだが、なんとなーく一日一本とか二本とかアニメを見るということを、なかなか思い立てないようになってきてしまっている。体力、能力は、最初から衰えたり無くなったりするものではなく、それを「発動する、発動しよう」とする意思、機会を、徐々に見送るようになってから衰えていくのだ。ゆえにこういった衰えとの戦闘は、意思の発動や、やる気で頑張るなどといった、正面からのわかりやすい戦いとはならず、無意識に近い領域での、自分とのわかりづらいゲリラ戦になる。ので、そこに勝利することはもとより、戦闘を継続していくことさえも容易でない。

実のところ今年の抱負として「なるべく一日一本アニメを見よう」と考えたのは、おれのアニメ体力の低下に対する危機感からだったんだけど、やはり実行できているとはいえない現状がある。なんとかしないとな。理解力、適応力、判断力、把握力、反射力、そのほか、若いうちには考えるより先に出来ていたことができなくなっていくのは当然で、いずれアニメ体力と同様に、おれはより深刻な、(アクション&シューティング)ゲーム体力の危機にも直面するのに違いなく、ここで勝利とはいわないまでも、まともに戦えていないようでは、ゲームでもまた一方的に敗走を重ねていくしかない。