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エロゲーのかたち

あたりまえのことだがべつに現在あるエロゲーだけがエロいゲームというわけではない。

エロゲーはエロいゲームだが、もちろんあれだけがエロいゲームであるなどということはない。エロいゲームというものはもっと多種多様にありうるはず。しかし実際には「あのような」エロゲーしか現在のところ流通していない。

現在あるエロゲーがあれほどまで(それを読み解くためには不条理なまでに膨大な体系的知識の習得を必要とするほど)特殊化したのは開発側の事情だろうが、そもそもなぜそのような方向にエロゲーが展張したかを言い出せばその原因は流通の事情にあるだろうと思う。金が出てものを作ってそれを流して売る仕組みであるところのそれらが根幹でありエロゲー業界における「現象」以上の実質のほとんどすべてを占めるだろうからだ。ただそれのみであり、ほかにない。

要するにエロゲー売り場というのは「あのような」エロゲーを売る場所であり、それをそのように育て上げたのは流通の事情なんだろうと思うし、「ああいう売り場」を想定して作られるエロゲーが「あのような」ものの枠からはずれることはないんじゃないかなと思う。それでは「あれ以外の」エロゲーが今後出るとすれば、それはどういう売り場で(どういう店で)どういうふうに売られるんだろうか?…うー、規模は違えどエロビデオ屋の事情と一緒なのかな。

ていうか結局のところ市場は需要によって支えられるけど需要そのものの形を反映するよりはその流通の事情によって成形されるのよねみたいな話でしかないのかなあ。「エロ」のみで単純に括ることができればエロゲーもエロビデオももっと大きな市場を獲得できそうな気がするけど実際そうはならないよねみたいな。

現在形でありつつ多少その「短命の主流」から逸脱することに成功している(≒泡沫市場から脱している)のはやっぱりアリスソフトとかエルフとかのエロゲーということになるんだろうけども、あのへんの事情を同じ定規で考えていいのかどうか、よくわからない。