ASSASSIN'S CREED 2
今年最後のタイトルという認識なので、AC2 にかける期待感はそれなりのものがあった(→http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20091120#p1)。フライング発売してねーもんかと近所のゲーム屋を深夜何店か徘徊する程度には頑張った。まあしてない。近年の発売日管理は厳しい。当日明けた。買った。うん、悪くはなかった。けど COD:MW2 の GOTY 感を揺るがすものではなかった。
- 触り心地のよさは前作から継承。延々ウダウダ市街を走り回ってしまうゲームだ。漫然とした楽しさが延々続く。
- グラフィックは文句なく綺麗。ゲーム的な道幅と、適当に見渡したときの街の密度感が両立している。高低差も結構グレードアップしている。
- でも劇的におもしろくはない。「システム群とレベルデザインの総体として立ち現れてくる眠さ」みたいな表現に象徴される諸問題に関する天才的な解決もない。けどまあ、手堅い修正は多くみられる。天才がリストラした新作ではなく、秀才が建て増しした新作ってかんじ。
- ストーリーという名のチュートリアルの手順が懇切丁寧になっており、それが「大作感」みたいな演出につながってるな。こういうのおれはダルく感じる側の人間なのだけど、たぶん日本人っぽい好感は得られそう。
- アクションの自動補正が強化されてる、気がする…けど、どこがどうというのはいいづらい。ジャンプ踏み切り時のアナログ方向ジャンプの挙動が若干いいかんじになった。ただ、初見フリーランが楽しいというようなレベルデザインにはいまひとつなっておらず。
- 街の便利屋さんミッションが増える方向かー、というのは、残念ではないが、秀才型の解決よなーと思う。PC の干渉で環境(個々の都市)が変化し、ミッションが(無限に)自動生成される、みたいなプロシージャル感を期待したかった。
- いろんなものが MAP に出るようになったのは、やる気を削がれなくてよいのかもしれない。でもやっぱり MAP に出ない「羽根」てのがあるのか。全部集めると意味があるっぽいのは、名目らしきもののない旗集めに名目がついただけという話もあるが、まあ修正といってよい。
前作ノリで、ちょっと進めたらまた現代に戻りー、みたいなかんじになるんだろと思ってたのが、ぜんぜん戻らないので、それが良かった。やめどきが見つからないともいう。