H.A.W.X

• まあ、H.A.W.X をプレイできたのはオラタンのおかげ（で iPhone カジュアルゲーから 360 据え置きゲーに一気にシフトチェンジできたおかげ）なので、羽田方面には足をむけて眠れまい。今の勢いは大事にしていきたいところだ。
• 空戦ゲーは、洋ゲー基準でいえばステージ数三桁なきゃ食い足りないかんじじゃろ、現代据え置き機向けとはいってもせめて 50 〜 70 くらいは無いと…とか思ったけど、ボリュームはそんなでもなく。18 くらいだったか。しかしすべてのステージが新規マップで、こんだけしっかりマップ作っといて何故使いまわしをしないかなーというのは疑問だ。べつにいいじゃん同じマップで敵の組み合わせが違うだけみたいなミッションが 10 回くらいあっても。まあそういうステージ水増しは携帯機とかのチープ環境でやればよく、据え置き機はゴージャスにリソース使い捨てでエッセンスだけ短期に凝縮する時代か。
• 東京湾上空戦とか普通に燃えるんですけどっつーか、よお作ってあるわと感心する。Google マップなどで見慣れているせいかチェックできることが多いってのが近年感だな。といっても、完全にリアルというわけではなくて、戦闘のキモになる港湾部でもレインボーブリッジはバッチリだしその両端の TBS ビルとカネボウの三角ビルはバッチリだけどそれ以外は適当というか、有明にはコロシアム（モデル起こされてなくて地面テクスチャだけ）はあってもビッグサイトはなかったり、というかこんなところにタンクないだろというところにいっぱい石油タンクが配置されていたり、東京タワーとか六本木ヒルズとか NEC 本社ビルとか主要な港湾部からみえるランドマークも位置関係が怪しかったり、あと東京ドームや武道館、そしてもちろん皇居もあって、それなりに正しそうな位置関係にあるような気もするんだけど、そもそも全体の場所がここか？というかんじだったり、あーあと都庁とかモノリスとか新宿っぽい界隈もあるにはあるけど、ていうか都市部を横断してる河川がのきなみ太すぎたり、ともかく、かなりゲーム的な適当さと、メモリの許すかぎりの詳細度と、あとディテールはリアルめに寄せつつもツボだけ押さえてあとはディフォルメというバランス感覚とかが、なんかいいかんじ。東京がそうだから、ほかの実在都市ステージもだいたい似たようなかんじだろう。「おー」とか「あー、あれか」とか思いつつ、全体像はと言われるとよくわからんという。
• プロットも、なんかこー最近のトムクランシー先生はちょっとお疲れ気味なんですかねというかんじで、わりと AC ライクな軽いイメージ。アメリカに空戦でタメ張ろうって国なんて無いんだから（いや最近はアメリカが空戦とかめんどいからミサイルいっぱい積んだドローンでいいじゃんとかいう方向に行ってるような気もするけど）、そりゃ空戦ゲー作りたかったら武装集団を新しく作るしかないよねーみたいな。この軽さを西欧企業がやっちゃうところに一抹の危うさとかを感じなくもないわけだが、ともあれ、これ書いたのがほんとにクランシー氏本人だったらおれはちょっと先生の肩を揉みに行ってもいいよ…と思った。
• 最終ミッションが地味なうえにわりとアレなのは、トムクランシー特殊部隊ぽかったとはいえる。正義と平和は違うし、そもそも HAWX は AC シリーズと違って平和だなんておくびにも出さないゲームだしね…。