最近の読書
「絶海にあらず」読み終わった。おもしろかった。でもおかしい。死んでないよ?死んでないよ?
- これまでに読んできた北方氏時代作品は、だいたいが「主人公軍団ほぼ全滅!そして…!」みたいなのばっかだったので、死なずに落としどころをみつけた、というのは新鮮というより意外。氏自身もなんか筆先が迷ってるような気がする。最後に出てくる蝶とか、「ほんとはこのひと既に死んでて、このエンディングは彼が死の直前に見ている長い夢です」というサインと深読みすることだってできるんだろうしな…。
- まあ、生きてはいても、死んだようなものか。ともかく、純友の意思は革命でなく反逆にあった、というような、モチベーションの質の差かもしれない。ようは北方語でいうところの「志」というほど、国家自体に向っていくものではなかったというか。なんであれ、既にありそれなりにうまくいっているシステムを揺さぶることには責任が伴い、志の代価は命をもって購われるが、志でないのならその限りではない、というかんじ。
あと、読んでるとき食ってたものが獣肉にあらずだったのが悔しかったので、秋葉原にケバブ食いに行った。朝方まで雨がやまず、今日はダメかなと思ったけど晴れてよかった。二つ食って帰った。オニオンの刻みがよく、普段と違う味わいだった。これもこれでうまし。