matakimika@hatenadiary.jp

WELCOME TO MY HOME PAGE(Fake) ! LINK FREE ! Sorry, Japanese only. 私のホームページへようこそ!

宇宙海賊ミトの大冒険関連

宇宙海賊ミトの大冒険」見終わって、結局そのまま 2 も見終わってしまった。おもしろかった。

  • 2 開幕の期待感はすごいのだが(前作大団円で終わった状況がかしましさとして十分機能しているし、「1 万 2 千年以上生きており、普段はムチムチバインバインな大人スーツに入っている幼女で、しかも主人公のママ」というコテコテ属性・ミトだけでなく、その息子のアオイも「性未分化により現在は性別が女になってるので王様じゃなくて女王様」というコテコテキャラに昇華して陣容が厚くなった)、シリーズ通すと 2 より 1 のが楽しいアニメだな。というより、2 はかなり意図的に陰鬱で、うーんこれも「エヴァンゲリオン以降」てやつなのか、いやあんま関係ねえか、とか軽く布団の中で首を捻ってみようとしたけど面倒になってやめたりした。陰鬱てのもいいすぎだな。「窮屈なかんじ」といえばいいのか。
  • 1 の場合、舞台の外側はあるけどそこから話がはみ出さないだけ、みたいなかんじだったけど、2 の場合は舞台の中に必要なものが全部あってしまう不満足感みたいなものが。ようするに、外はあるんだけど出て行く必要がないし、むしろ内に留まることで意味が生じていくんだよ。内と外を比べることには意味がないとしかいえないのが一般的な感覚だと思っているのだが、安易に比較可能な構造になっちゃってるのが落ち着かないんだよ。敵を含めて役者が揃うまでの所要ステップ数が少ない。オーディエンスは居てもいいけど要らない。それで満ち足りているってことなのかといえば、そうともいえるし、そうでないともいえて、なんかこう…。
  • 天地無用!」シリーズを、あんままともに見る気になれない理由のひとつがこのへんにあるかもしれない(ので、それなりには見てるけどストーリーとかあんま覚えてない)。「地方都市を舞台としているんだけど、そこからひと足かふた足飛んで遥か遠くのなにかと接続している」系の話がおれは好きで、世の中にそうした話は多いから、たぶんこの嗜好は少数派ではないか、または少数だとしても十分コミュニティを形成できる規模はある(あるいは「あった」)と思っている。いっぽうで「確かにお前は宇宙一だ、だが家のかみさんは町内一だぜ」みたいなかんじの台詞の良さはわかるし、好きでもある。が、この二つが掛け合わさるとあんまいいかんじではないことになるんじゃないかという懸念が。というサンプルのひとつとして、ミト 2 はおもしろかったけどちょっと窮屈だなーこれ、という感想に。
  • いやでもつまんなくないんだよ。おもしろいよ。多分天地無用も実際には好きになれるだろうよ(多分今後も積極的には見ないけど)。あと 2 の「わかるんだけどちょっとなー」感の対称として 1 がいい、というような話ではなくて。1 は良さといまいち感が混在してる部分が魅力かなー。「ダマスカス鋼は不純物が混ざってるから粘り強いんだ」というのは、木城ゆきと銃夢」で得た知識で、強いていえばミト 1 のおもしろさはそれに当てはまるのかもしれない。いや、下味が昭和っぽいという部分の補正が相当でかいので、あんまフラットな評価にはならんな。
  • 話の感想としてはー、ミトは計画性ないし説明しなさすぎるし、それが行き当たりばったりさとしてストーリーを主導しているのが見ててちょっと疲れる。正月(マサツキ)はほんと「立場上の合理だとは思いつつも、こいつはほんとどうしようもねえ」のポジション固定で可哀相だけど同情しづらい。あと、メタメタなご時世にあって「裏とかが特にないコテコテキャラ」てんこもりの話は、たぶん新鮮というよりは不安になる、と思うのだけど、おれはおっさんなので落ち着く。だがちょっと居心地がよすぎるので、そこに生じる不安感はあるな。だがその不安感すら癒しとして味わう術を歳月は教えてくれた。腐り落ちるほど豊かさに近付いてゆくわ。ゲジャゲジャジャふひふ。