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最近の読書 - 北方水滸伝再読

後半戦。たくさん死んだ。梁山泊はもうすっかり軍だ。いまは、vs 青蓮寺プロデュースによる地方軍メインの 20 万、がはじまろうというあたり。ドラクエ III でいうとバラモス戦というかんじかなー。

  • 梁山泊側はキャラ数多くて官軍側はそんなに居ないという事情から結果的にそうなってるんだろうけど、人材登用と育成みたいな部分での対称がおもしろい。梁山泊は若手がどんどん入ってきて場所を得ていく。入った途端に死んでしまうようなキャラクタも居るし、育てていた後任が前任者より先に死ぬような状況もいくつかありはするけど、そういう場面以外では基本的に育成がうまくいっている。
  • 梁山泊の「ひとを仕事にアサインする」という部分が地味にファンタスティックだということでもある。こういうのは小説であまり描かなくてよい地味な部分だからこそ、好き放題に書いてるという部分もあるだろう。膂力で超人っぷりをみせつける林冲史進もすごいけど、じつは人事の呉用がいちばんすごくね?という。人材に対して適職を割り当て続ける達人。まあどうやったらそれができるかまでは考えてないだろう。料理と一緒。具体的な秘訣なぞ知らんがとにかくうまそうに書くことは任せろ、みたいなかんじ。
  • 官軍側は、途中からのキャラは基本的に使い潰すかんじで進んでいく。許定や唐昇など登用したりもしているが、結局うまく伸ばせていない。董万も登場時はいいかんじっぽかったけど実戦を重ねるたび地味キャラに。それ以前に、梁山泊には元官軍メンバーもかなり多くて、育成どころか流出というレベルなので致し方なしとうかんじもある。聞煥章などは、途中から出てきて最後まで重要なキャラとして居続けることになるが、結局青蓮寺生え抜きの李富のほうが伸びたというかんじだしなー。きちんと伸び続けた印象なのは禁軍の趙安で、これはさすがというか、思った以上の伸びだったかんじ。梁山泊軍を相手に何度も押し込まれつつ、結局は負けなかった。すごいやつだ。青蓮寺の李富、禁軍の趙安、官軍側のレベルアップ賞はこの二人かなー。
  • あとまあ梁山泊と戦う人間は体のどっかを失うというか、李富は髪と声を、聞煥章は足を、史文恭は指(腕)など。趙安は失わないが深手を何度か。頭数足らんので殺すわけにもいかんが命のかわりになにかを貰っていく、みたいなかんじでドクターマシリト化してゆく青蓮寺メンバー、みたいなものを妄想したりする。けど考えてみると梁山泊側も結構五体満足じゃないひと居るよな。魯智深とか穆弘とか盧俊義とか。お互い必死かつ不屈ってかんじでいいのか。

とかなんとか。