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ASSASSIN'S CREED

旅行 | 080103

群集エンジンいまいちって書いたけど、現状で全然ダメってわけじゃない。干渉すればそれらしく応答する環境は気持ちのいいものだ。ただそれが場当たり的すぎる&多様性に乏しい&群衆同士のリンクがなさげってあたりが今後の課題というか。一瞬後に世界は変容する、といえば聞こえはいいけどあまりデジタルすぎればリアリティ材でなくゲーム材に留まるというかんじ。初代 XBOXFable」における噂システムとかもそうだった。村でしでかしたことが村人全員に一瞬で知れ渡るので、すごくおもしろくはあるんだけど、その伝播速度にファンタスティック感が全然なくむしろ SF の域という。NPC 全員が PC の行動結果に反応するという点で Fable と AC は近いが、アプローチが全然ちがって(そしてたぶん目標到達点の高さやアプローチのユニークさでは Fable のほうが意欲的)、かつどちらも道の途上といったところか。いつ出るのかわからないが、Fable 2 にも期待しておきたいところだな。

  • 周囲で誰かが暗殺されると、付近の衛兵は持ち場を離れて警戒モードに入るため、門の前などで衛兵がとおせんぼしていて進めない場合などは、付近で誰か適当に暗殺して門番を引き寄せるという方法がある。けど最初のうちはめんどくさいのでふつうに斬りかかってた。
  • チャンバラがはじまったときのざわめき、流血沙汰に発展したときの悲鳴など、UBI モントリオールは雰囲気づくりをわかってるなーとウキウキする。
  • 無目的に衛兵を暗殺、雑踏にまぎれ、バレたら斬り合い、高所にのぼっては弓兵を殺し、また雑踏に戻ってあらくれ者から投げナイフをスリ取って補充、みたいなことを延々繰り返してるだけで時間つぶせる。なにせ即興なので、やってもいいしやらなくてもいい。
  • 斬り合いから囲みを破って逃走、自警団がアクティベートされているところで追っ手を足止めしておいて、飛び込んだ路地裏のベンチでなおも追ってくる兵士たちをやり過ごす、というプレイができたときは、なんのミッション達成でもないのにニヤニヤできた。

とはいえ、市民救助のイベントが全部終わったあとには、それ以上街の環境が大きく変わることはないので枝葉の即興性しかなくなる。退屈だけど手触りはいい、という AC 全体通してのゲームプレイ印象に重なっていく。問題はそこということになる…んだけど、じゃあどうすればいいのかについて単純に考えたくもない。つまり、大テーマと無関係のフリークエストが 100 個あればいいとか、本業は暗殺者なんだけどなぜか街の便利屋としておつかいゲーをやるとか、そのての解決法ではないと思うんだよな。それらが演出しようとしているのは、ようは「息づく環境」だ。そしてそれが、最終到達点としては、群衆エンジンの目指すところでもあるはずだ。つまり、あるレベルにまで洗練された群衆(というよりほとんど環境)エンジンさえあれば、フリークエストなんか一本も要らないはずなんだよ。そんなもの、いちいち準備しなくたって自動的な環境が無限に生み出すはずなのだ。もめ事の種類は大したことがなくていい。ただそういった問題が起き、解決されることで場が変容し、また新たな問題を生んだりするという、そのうねりを感じることができれば。

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エルサルムは広大だわ。