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最近の読書

「楊家将」読み終わって二周目中。大変おもしろかった。単品でもおもしろかったし、全然関係ないけど一応つながっていなくもない他作品へのリンクという点でも、この時期に埋めといてよかったという感覚があった。「血涙」というタイトルでこのシリーズも続いていて、2006 年に単行本も出ている。文庫版が出れば買おう。

ざっと感想そのほか。

  • 楊業といえば北方水滸伝でも大活躍の、青面獣楊志の先祖。
  • たぶん銀英伝ヤン・ウェンリーのヤンは楊業の楊(ヤン)。
  • ハウス食品社のマダムヤン(楊夫人)シリーズは…関係あるのかないのか知らん。
  • 基本的に戦えば強いほうが勝つという爽快な話だが、強いのがいつも味方というわけではないし、政治的な立場があるので話自体は単純明快には進んでいかない、というあたりで調整されている。
  • 水滸伝」では梁山泊とかが出てきて内乱処理に追われている老いた大国・宋だが、本作ではまだまだ若く、遼相手に外征とかやっていてじつにパワフル。同じ国でも全然別だ。でもダメな部分はだいたいおんなじ。
  • 北方名物メニュー「豚の野戦料理」健在。
  • 北方名物戦術語「揉みに揉んで揉み上げる」健在。
  • 楊業強すぎ。戦は変幻の中にありすぎ。
  • 耶律休哥かっこよすぎ。でも脳内声優は池田秀一氏(←おれの中で池田秀一氏はシャアに限らず「よく考えると必ずしもかっこいいわけではない気がするが、なんとなくかっこいいのかもしれない雰囲気のキャラの声をあてることがあるが、本質的にはダサいひとの声が得意な声優」というカテゴリ)。赤騎兵だから、というわけではない。
  • 北方氏作品を読んでいると、合戦イメージにはベクトルという考え方が不可欠であると思うわけだが、本作ではそのへんがかなり色濃く出ている。
  • 合戦ディテールが他の作品と比べても細かく、かつ方向・勢い・密度という三軸で整理するとかなりイメージしやすくなっている。歩兵と騎兵で特色を切り分けて、ゲーム的に考えやすいというのか。具体的には三国志大戦あたり。そのまんまではありえないが。実際に方向・勢い・密度で自分なりの合戦ゲーデザインを妄想したくなったりとかした。

楊家の兄弟たちも書き分けもおもしろく、こいつらがこのあとどうなっていくのか楽しみ。