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逆転裁判 2

Forza 2 | 070527

現在四章まできた。お、おもしろい。「これはこれでいいけど、一方でしかし…」というような文句が全然ない。これがいい。これで完璧だ。しばらくぶりの再プレイで、これほど鮮烈な印象を持てるとはな。あの 1 があればこそ 2 があるという意味で、いまや 1 の偉大さは 2 の存在によってこそ保障される。すべてがパワーアップしていながら喧嘩していない。手のひらに収まる鴨のあぶり焼き一皿とグラス一杯分のビールだ。

  • 第一章は、シンプルで豊かだ。
  • 第二章からいきなりクライマックス。
  • 第三章は、とにかくゴージャス、なだけでなく哀愁もある。
  • 第四章は、これ以上ない役者たちが一同に会する総決算。

ミステリとして細かいつっこみどころがないかといえばある。が、そういうところで引っかかるとすればそれは「ノレなかった場合」だけだ。平成アニメ時かけの「なにもおこらなかったけど、やる気は出た!」という大筋に引っかかることがあるとすれば、それが他人の青春の話だったから、という部分に引っかかるタイプのひとだというのと似ている。いやそういう意味では一応客は選ぶゲームといえるか逆転裁判もまた。

なにかなーメモを取りたい名台詞が要所要所で飛び出してきて楽しい。主人公がさーたまにかっこいいこと言うのは、それは主人公の仕事のひとつなのでべつによくも悪くもなくて、脇役が決まった台詞を言うときにこそ、読んでてハッとさせられる。なにか不動の真理っぽいもの、流れ上の盲点、脇役の輪郭を浮かび上がらせるもの、いろいろ。単純なだけの物語では、どうでもいいところや、よく行くからこそ注意を払わないところにも、人間が居て、生活があり、誰もがなにかを感じたり考えたりしている、という当たり前のことを忘れがちになる。そういったことに対して、GBA 上ですらも注意が払われているのだなと思うと、これはやはり勝つ気で勝ちに行って勝ったタイトルということよなと思う。