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最近の読書

北方謙三水滸伝」七巻の二周目を流しているところだ。おもしろいし、ほんと一冊の中でもいろんな局面があるなとしみじみしている。あと、北方水滸伝の読み方として、ベタには氏のキューバ革命への想いであるとか学生運動 vs 機動隊&公安の体験であるとかの血肉が投射された宋代!とかいうふうに読むのもアリなんだろうけど、どちらかというと最近はあれだな組織っていうか企業ドラマとして読んでいる。梁山泊は新しい組織を作っていく側、青蓮寺は既にある巨大な組織の中でそれをリストラしていく側。最近は青蓮寺のリストラがうまくいきはじめていて、梁山泊かなりピンチ。宋江逃げてー!

なんかまあ「誰かがやらねばならないことだがそれをやる筋合いの部署が存在しないまたはそこが有効に機能しなくなっているので、筋合いとかを後回しにしつつできる範囲でスタッフィングとかしつつ根回ししつつだんだん制度を組み替えて組織全体の血の巡りをよく…」というようなことをコツコツやってる感。組織モノとしては新規構築より再構築のほうが読んでておもしろいタチなので最近は青蓮寺のほうがおもしろい。そのように見せる時期として描いてもいると思う。ついでにいうと「反逆分子として新しい理想を掲げる梁山泊、に対抗するために青蓮寺が十分に頑張ることができれば、案外革命成功しなくても宋って結構いいかんじになるんじゃね?」みたいな漠然とした感覚と、「いやいや、やっぱりガタがきてる老体を多少いい具合にしてもダメなんすよ結局さー適切なタイミングでフレッシュな体制に入れ替えないとさー」みたいなアレを脳裏で天秤にかける読み方へ仕向ける長い長い起伏というか。