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来るべき(ていうか来てほしい)次世代 NDS 妄想まとめ

GRAW2 | 070312

脳内で「Lite も悪くないけど、せっかくだからこんな NDS がほしいんだけどな」と長らく思っているアレを、この機会に書き出し。…の前に、前提の整理。

ゲームにおけるマルチメディアの中で、据え置き機においては、すでに音楽は特区的にゲーム以外へと半開放されつつある。歴史的には、ROM カートリッジの時代から「SE のボリュームはそのままに、BGM ボリュームだけを 0 にできる」というオプションを持ったタイトルは存在しており、その時点からすでに始まっている流れと言ってよい。その時代には、BGM だけ OFF にしてゲームを遊び、別途据え置きのステレオやラジカセなどで好きな音楽を鳴らすことで勝手 BGM プレイが可能だった。また 32bit 機以降での有名なところで、初代 PS ローンチタイトルの NAMCOリッジレーサー」は、ゲームデータをすべて初回起動時にロードしてしまい、以降のディスクアクセスは BGM の CD-DA 形式での再生にしか使用しないという仕様であることを利用して、一旦ゲームを起動したあとディスクトレイを開けて好きな音楽 CD と入れ替えることで、ゲーム機単体での勝手 BGM プレイが可能だった。公式にサポートされた遊び方というわけではなかったし、CD によってはうまくトラックの頭から音楽が再生できなかったりしたし、第一リッジのサウンドトラックはそれ自体十分かっこよかったので、珍奇な CD を突っ込んで遊ぶというようなプレイは一過性のものに留まったが、当時リリースされていたアーケード版「レイブレーサー」のサントラ CD や、リッジ・同 2 のアレンジアルバムなどと入れ替えての勝手プレイはよくやった。

時代変わって、初代 XBOX では内蔵 HDD に音楽 CD を取り込んで、それをゲーム中に BGM として指定できる仕様があった。プレイリストを編集する感覚であり、一曲だけ・アルバムまるごとなど好きなようにリストに追加できる。すべてのタイトルが対応していたわけではないが、運転ゲーなどのあまりゲームと音楽が関係ないジャンルのタイトルなどでは積極的にこの仕様は活用されていた(ようはゲーム固有の BGM というよりカーステレオの思想であり、先祖はアウトランということになるか)。XBOX 360 になるとその傾向は更に強化され、ダッシュボード側でのプレイリスト複数編集、HDD に取り込むだけでなくネットワークごしの PC や、また USB 接続した mp3 プレイヤ(iPodPSP など)で好きな音楽を鳴らしながらゲームを遊ぶことができるようになっている(ゲーム側の BGM 再生部分だけを、ダッシュボード側がいつでも乗っ取れるようになっている)。例外はサウンド付きのムービー再生時くらいだが、そもそも 360 の場合ゲーム中にムービーを使用しているタイトルが極めて少ないため(起動時の会社ロゴ表示とかではよくある)、実際のプレイ上外部サウンドトラック使用に支障を感じたことはほとんどない。まあでも音ゲーや、ぜひともそのゲームのサウンドトラックを使用して遊びたいというようなタイトルの場合、そもそもゲーム外サウンドトラック機能を試そうと思わないため、検証していないことが多いか。だいぶ印象論寄り。LUMINES Live! の場合、ダッシュボードから音楽再生するとゲーム側の BGM はきちんとミュートされたが、SE と音楽が同期しない状態になった(あたりまえだ)。

脱線したので戻してまとめると、ようするに据え置き機側はすでに十分富豪な環境を獲得し、また据え置き機なりの機動性への拡張として、プレイヤに対してゲームパッケージが持っているマルチメディア出力「映像+効果音+音楽(+コントローラ振動等のフィードバック)」の 3+1 系統のうち「音楽」は、それがゲームとシステム的・表現的に密接に結びついていない場合には、必ずしもそれを固定しませんよ、というふうになってきている。携帯機は、いまだ十分な環境ではないので、そういったムードがまだまだ浸透していない。が、「なにやってるときにでもそれと関係なく好きな音楽を聴きたい」の欲望は、据え置き機よりはむしろ携帯機の環境でこそ強化されてきた欲求といえる。

現状おれがどうやっているのかというと、「GBmPLAY-YAN micro を挿して音楽を再生し、イヤホンはそちらに刺す。NDS はボリュームを 0 で起動して FWDS を遊ぶ」という状態で、これが非常に中途半端。まずなんといっても、NDS 側のサウンド出力を切り捨てているので FWDS 遊んでても SE が聴こえない。それに(おれの体格だと大した問題ではないが)やはり携行するハードが二つになるのでかさばる。PSP ならハード的にはアレだけどもソフト側で(初代 XBOX 的な)対応をしているタイトルがなくもなさそうだなと思ったけど、PSP ユーザのひとに聞いてみたら「カスタムサウンドトラックに対応してるタイトルは覚えがない」とのこと。なくもなさそうだと思ったんだけどなメモリースティックついてるんだし。

で、NDS 妄想。

  • 大雑把には、旧 NDS または現行の NDS Lite とほぼ同じか若干の大型化でプレイやん機能を内蔵する。多少の重量増は構わない。また、ゲーム&プレイやん同時使用時のバッテリ持続時間は 5 時間程度でよい(通勤通学往復一日分もてばよかろう的な大雑把な考え)。
  • 要するに、ヘッドホンをつけてゲームを遊んでいる最中、同じヘッドホンで好きなゲームの SE と好きな音楽を同時に聴けて、かつ同じハードウェア上で手軽に操作できるべきである。
  • GBAカートリッジ・NDS カード・SD カードそれぞれのスロットを装備。あたりまえだがヘッドホン端子は一つ。
  • そろそろ NDS 市場は GBA 市場に対して置き換わってきているのだろうから、GBA カートリッジスロットを捨てて NDS & SD のカードスロットのみでも構わない。その場合、更なる省サイズ(主に薄型)化&重量微減&バッテリ持続時間微増(←ゲームのみ使用時計測で)くらいでなければ満足できない。
  • GBA / NDS の切り替えはオルタナティブで良いが、それらとプレイやん機能は内部のハードウェア的にもまったく個別に動作する(でなければ一体化の意味が大幅に減退する)。プレイやん機能使用中もゲーム側のパフォーマンスは低下しない。したがって NDS からのサウンド出力は、プレイやん側とゲーム側両方の出力が標準的にミキシングされている必要がある。当然ながら、ゲーム側とプレイやん側のボリュームコントロールは統合的に行えなければならず、またその画面は本体電源 ON 中どういう状態からでもすぐに呼び出せなければならない(GBA / NDS のゲームを遊んでいる状態からでもボタン一発でプレイやん機能側の ON/OFF を含む操作画面に行けるべき。考え方としては、ゲーム側のビデオ&サウンド出力をプレイやん側が常時監視していて、普段はそれを全スルーして画面とスピーカーに流すだけだが、プレイやん側がそれらを使う必要があるときには必要な部分を乗っ取る、というかんじか)。
  • BGM をプレイやん側に乗っ取られたときのゲーム側の動作はなにも変わらなくていいが、操作画面を表示するためビデオ出力を乗っ取られた場合には、自動で PAUSE がかかるべきだろう。PAUSE 機能のないタイトル、または Wi-Fi 通信中の場合は、画面は見えないけどバックグラウンド動作するものとして。
    • プレイやん機能用に、上蓋を閉じた状態でも基本的な操作が可能な(ロック機能付きの)外部ボタンがついてあるべきかもしれない。その場合ボリューム操作は現在のような機械式アナログでなく、+−のボタン式デジタルになるだろう。ソフト的にもボリューム操作できるべきだと考えると、ハード的なツマミでは対応できない。専用のイヤホンケーブルにプレイやん機能のみの電源 ON を含むリモコン一式が付いている、というアプローチのほうがいいのかもしれない。
  • プレイやん機能はタッチパネルオペレーションができるべきだろう。よくわからんが iPod なみの快適さでひとつ。プレイリストを実機上で作成・編集できれば最上。ボリューム設定は統合的に扱うことになるので記録は本体側で、プレイやん&ゲームのサウンド設定はそれに準じる…というのは富豪すぎるかな。どのみちプレイやん機能を内蔵した場合、プレイやん側の設定は本体に記録する必要があるが、ゲーム側はソフト毎にプロファイルを保存していて毎時読み込むほうが自由度高いかもだし。もうちょっと妄想する必要ありそう。
    • 「マスターボリューム:最小←→最大」タッチパネルでアナログ調節
      • ハード的な+−のボリューム操作と連動している。
    • 「BGM ボリューム:最小←→最大」タッチパネルでアナログ調節
    • 「SE ボリューム:最小←→最大」タッチパネルでアナログ調節
      • SE はゲーム側のみの出力なので、ゲーム OFF 時は非アクティブ
    • BGM 出力のスイッチングは、プレイやん機能の ON/OFF ボタンと統合すればよいので不要(プレイやん機能を立ち上げると自動的にゲーム側の BGM 出力をミュートする)。
    • (拡張操作として)ゲーム&プレイやん両方 ON 状態でゲーム側の BGM をミュートせず「フェーダー:ゲーム←→プレイやん」でそれぞれのボリュームを調整するバーがあればよいか(←BGM に関する共通仕様を持たない旧世代タイトル向け)。

ようするに、XBOX 360ダッシュボード最強伝説というか、あの思想が一部なりと NDS においても実現されればいいなあという話だ、が、もちろん前提としての問題はいくつもある。そのうち最大のものが、ハードはもちろんソフト側がその規格に則って開発されていなければそのようなサービスは成り立たないということで、具体的には「現状おそらくゲーム側のサウンド出力のうち、どれが BGM でどれが SE であるか NDS 本体は区別していない」となる。それができていないと、ゲーム側の BGM だけを選択的にミュートできない。BGM と SE はどっちも音であってメディアの区別はない。GBA タイトルはもちろん NDS タイトルにしても、BGM にはこのチャンネル、SE にはこのチャンネルを割り当てろみたいな決まりもないだろう(そういうのがあるとハードスペックに対する開発の自由度を制約するし)。ハードの設計段階から「このハードでは BGM と SE は完全に切り分けて考えられていますので、ソフトを開発する場合それぞれ決められた規格の中で出力するようにしてください」と徹底しておかないとどうしようもない。で、XBOX 360 の場合は、おそらくそういう規格をハード設計時から作っていて、360 向けのタイトルが実際にすべてその規格どおりに動作しているから、それができているのだろうという話になる。ので、やっぱ NDS 世代のハードの上位機種とかそういうレベルでは無理な話かなー次世代機待ちかな、というのが現実的なラインだが、まあ新作タイトルのみ対応とかでもいいのでなるべく早くそういった環境が入手できればいいなというのも願望としてありつつ。