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G さんと遊んだ

喫茶タクト

G さんが近々東京を離れることになったというので会って遊んだ。昼頃起きて電話して、最寄駅で待ち合わせて、定食屋で飯を食って、G さんの家にあそびにいき、それから秋葉原に出て互いの所在のなさを確認し、UDXPS3 の試遊台がたくさん並んでたのでひととおり見て(やはり PS3 は当座 MOTOR STORM 以外特に遊ぶべきタイトルがない、けどまあその状況は XBOX 360 ローンチ時と大して変わらないので問題ない、まあ問題はどちらかというとソフトのコマ落ち問題がリリースまでにどこまで解消されるかと、PS3 における XBOX Live とよく似たサービスがうまく回るかどうかと、あと発売一年後の冬にそれなりに豊かなラインナップが揃っているかどうかあたりだろう、あとバーチャは PS3 だけでなく 360 版も出して欲しいんだけど D5 のド画面は捨てがたいところかな)、歩いたり座ったりしながら日が落ちてしばらくゲームや人生の話などをして、散会。おもしろかった。

G さんと会ったときは大概ゲームか人生の話しかしていない。いやゲームの話は実際それほど多くない。ゲーオタ同士だから人生の話とゲームの話がごっちゃになっているだけだ。人生の話ばかりしているのかというとそれも曖昧。なにしろ人生というのは漠然としている。ほかのどんな世間話と比べても薄く空しく他愛のない話だ。大した波風もなくただただゲーオタになっていったおれや G さんの人生にでも、会ってそれなりに話題が尽きないだけの内実はあるのだなということが客観的に観測されるだけのこと。G さんのことはネットを経由してかなり以前から知っているが、何度かしか会ったことがない。今後特になにもなければ、今回会うのがおそらく最後になるだろうが、そこに特別な感慨はないし、二十一世紀になってからはそのような感覚を味わう機会が増えたと思う。ネットでもなんでもいい。もっと違うメディアや、メディアにすらなっていないようなものを通じてでもいい。物心つけたあと人間は誰ともつながっていないようなものだし、または切れないし、遠い人間は生きていようが死んでいようが大差ないので、世界の果ては曖昧だ。外向きの車座というような透明感ともまた違った実感としてじわじわと降りてきた。ここに大気はある。それこそ「同じ月を見ている」くらいに遠く、つながりともいえないような同時性への信頼だけとかのほうがラクラクだ。科学に保証されたネットワークを気軽に行使できもするという手触りは必要だと思うので、不用意な問いかけもやってはみるが、そこだけを信じているというほどの濃さもないし、仮託するものも軽い。希薄でも豊かでいられるなら辺境へ辺境へと進んでいければいいと思ってここまできたが、自分が結局どこに居るのかはよくわからない。自分内地図の(限界としての)最辺境が東京というのはなんとも皮肉だ。住んではいるが東京のスペックを駆使してもいない、が、それでもやはり、ここなりの多様性に内包される生き方のひとつではあるだろう。二十世紀には世の中をそんなふうに過ごせればいいと思ってきたから、良い時代を生きているということかもしれない。

ところで G さんの持っていた ATARI JAGUAR とソフト一式を譲ってもらった。これでいつでも好きなときに TEMPEST 2000 を遊ぶことができるようになった。おれが東京を去るときには、また誰かに譲ろうと思う(受け取ってくれるひとが居ればだが)。関連して、おれの脳内タスク表に JAGUAR 版「ALIEN VS PREDATOR」を探して買うというミッションが追加された。