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トゥルーラブストーリー

TLS 背景(髪の毛が不気味に黒い小人)

このところの randamHEXA(http://randamhexa.blog5.fc2.com/)を読んでいると PS2キミキス」を遊んでみたくなるわけだが、しかし PS2 を手放してしまっているので仮に買ってもすぐには遊べないし、どうしたものかと思案していたら、T が PS2 本体を貸してくれた。やった。でもそうなると今度は手元にソフトがない。ゲーム屋行っても売り切れだった。馬鹿な。キミキスを置いてない夏のゲーム屋など間違っている。

というようなわけもあり、ひさびさに PS「トゥルーラブストーリー」を引っ張り出してきて起動。PS ゲーは PS2 用のメモリーカードではセーブできないが、その問題はひとまずはよかろう。ともかく一回軽く触ってみるかんじで。季節は夏、能力は高校時代のおれ程度に適当に調整、このてのゲーをあそぶときの基本としてプレイヤキャラクタには本名を入力。

  • うわ、ロケーション先行デザインだ。時代を感じるなあ。
    • 行動 / 時間表管理型のゲームで、移動対象が「キャラクタ」でなく「場所」指定であるデザインを、大雑把にそう呼んでいる(対立項はキャラクタ先行デザイン)。「ToHeart」の PS 版で場所の隣に「そこに居るキャラクタアイコン」が表示されるようになり、以降ロケーション先行デザインは衰退した(なお「ToHeart」PC 版では「サウンドノベル様式なのに文字でロケーション指定」というほとんど意味のわからないデザインだったことを考えると、この PS 版「ToHeart」のもたらした状況打破は、分析に基づくものというより瞬発的な感受性によったものであったのだろうと推測される)。結局のところプレイヤが目標としているのは「そこに居るキャラクタ」であり、それを直接指定できないようにすることでゲーム性を付加するのはプレイヤの快楽欲求をスポイルしている、という世界観の勝利といえるだろう。
  • 妹が情報屋すぎる。毎日更新される兄(プレイヤキャラクタ)の学校での評判を知悉しすぎている。兄が知り合った女生徒個別の心理まで完全に把握している。週単位で報告される早乙女好雄のメモは収集と分析の成果であろうと判断できたが、一日単位で参照可能の妹レポートは人知外、テレパスの賜物と結論付けざるをえない。これほどの超能力をもってすれば意中の男どもを手玉に取ることもたやすかろう。末恐ろしい妹といわざるをえない。いまでも十分恐怖に値する。その状況に一切の疑問が差し挟まれないギャルゲー伝統芸能はギャグと言ってもよいが、そのレベルのギャグでニヘラニヘラ笑える感受性は寒い掛け合い漫才でドゥフドゥフ笑ってみせるエロゲオタと同様なのだった。完。
    • 妹のあのアヒル口記号は安心するなあ。このミョーに隠微なほのぼの感が、TLS シリーズにおけるギャルゲー表現の骨髄といってもよい。
  • どうも無駄ストロークを多く感じる。確認ウィンドウがいちいち出るイメージ。実際には無駄ではないんだけど、いまとなっては情報量に対してボタンを押す回数が多いというふうにしか感じられないかな。もし TLS シリーズが現行世代機にリメイクされるようなことがあるとすれば、まずここが改善されるだろう。
    • ロケーション先行デザインの弊害として、攻略メモを見ずにプレイしている場合プレイヤが場所移動選択でけっこう「ハズレ」をひいてしまうわけだが、ユニークイベントの発生しない場所に行ったときどうでもいい定型メッセージを読むために作業的にボタンを押さなければならない事態が発生しがち。現代のデザイン思想でいえば、そもそもユニークイベントのない場所を選んだときは「スカだった」みたいなポップアップのみで自動処理すればいいわけだが、まあ TLS は前世紀のゲームだしな。
  • T が主人公の(これまた伝統芸能的としかいいようのない)主人公の過剰な独白にウケていた。「さて、そろそろ帰るか…」みたいなやつ。そういや T は掛け合い対話様式全盛以降のエロゲオタだから、なんでも独白で説明する様式は新鮮なのかもだな。
  • ところで季節に夏を選択したためにプールイベントがあったんだけど、その背景に描いてある子どもが妙に気になった。子どもだろうと思うんだけど子どもにみえず、どちらかというと小人っぽい。なぜそう見えるのか考えたけど、あれだ髪の毛の部分が黒すぎるんだな。こうまで黒く見えるためには髪が太く量も十分でなければならないはずで、ちょっとこの身長程度の年齢の子どもにその量感は想定しづらいという。
    • なんというか、背景にこのくらいの浮いたキャラクタが主張できるだけのゆるさが懐かしくもある。