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最近の読書

曹丕が死んだ。孟獲が死んだ。馬謖が死んだ。張衛が死んだ。諸葛亮が死んだ。13 巻読み終わった。読本は、探さないとみつけられないところにある気がするので今回読まない。12 巻から 13 巻にかけて、馬謖、張衛と死んでゆくあたりが今回最も重かった。敗戦の咎を負った馬謖の死は蜀と諸葛亮の命運を思わせて物語に重くのしかかり、張衛自身のものでしかない張衛の死は読んでるおれにのしかかってくる。特に張衛は読者にとって重い。その死が読者自身にしか受け止められないからだ。若い張衛、中年の張衛、老いた張衛、それらすべてを見た。生命の火だ。本の登場人物だ。すべて過去形だ。何度読んでも死んでいくしかない。それでも張衛は生きていた。生きることも死ぬことも決まっている。

三国志を背負って死に向かってゆく諸葛亮がまた暗い。暗いというかなにもない。絶望とかそういうかんじでもない。志は確かにあるはずなのだが。やるべきことを見つけて死ぬまでそれを続けるということか。司馬懿の生々しさが対照的で、なんの感情も湧いてこないが、しかしこちらのほうがまともなのだと思う。司馬懿の場合口惜しがりかたがまともじゃないけど。